
学年の1割にあたる生徒が6か国12校に分かれて研修
- 神田
- 国外研修制度についてご説明いただけますか。
- 山崎
- 国外研修は1988年から行われており、現在は6か国12校に毎年16〜17名の生徒を送っています。時期は高2から高3にかけての2か月間。学年の1割がこの時期、ホームステイしながら現地の学校で学ぶという経験をしているわけです。しかも複数の国、複数の学校に1人か2人ずつ学びに行くという形です。こういうスタイルでの研修は他校でもあまり例がないのではないでしょうか。
- 神田
- 一つの国で複数の都市を選ばれているのも、大きな意味があると思うのです。たとえばドイツではハンブルク、ベルリン、ミュンヘンに行かれていますね。ベルリンとハンブルクとでは、生活や価値観、文化などにもずいぶん違いがあるようですが。
- 山崎
- ミュンヘンも同様です。言葉一つ取っても、北部ドイツ語とミュンヘンのドイツ語は違います。ですから複数の都市に生徒を送ることは大いに意味があることだと思います。
- 神田
- 異なる都市で生活した生徒さんたちが交流すると、同じ国でもこんなに違うのかということに驚くのではないでしょうか。ドイツという国を理解するとき、経済や産業など教科書の知識だけでは見えてこなかったドイツが見えてくる気がしますね。中国は北京と天津ですね。天津は外交面で翻弄された歴史を持つ町ですから、日本に対する感情も特別なものがあるかもしれませんね。また北京は非常に教育熱心なところですから、大きな刺激を受けるのではないでしょうか。
- 山崎
- 研修先の人民大学附属高級中学は北京大学にたくさんの卒業生を送り出している学校で、規律も勉強に対する態度も厳しいです。先方からも本校に留学生がやってきますが、彼らは本当に優秀です。日本語力が高く、数学のレベルも高いのです。韓国も同じで、ソウルのハニョン外国語学校から来た生徒は、日本でも夜中の1時ごろまで勉強していますね。
- 神田
- それは刺激になりますね。多彩な科目を通して体験学習ができるだけでなく、国外研修や留学生との交流など、国際交流の機会も豊富にあるのは、生徒さんにとって何よりの環境ですね。
- 山崎
- 意欲を持って入った生徒なら、やろうと思ったことはほぼ何でもできる学校だと思いますよ。何か研究をしたいと言えば教員が対応できますし、海外に行きたいなら勉強すれば行くことができます。意欲を持って入ってきた生徒には、すばらしい学校だと思います。
- 神田
- 環境にも非常に恵まれていますね。キャンパスの中央を小川(濯川)が流れているのには驚きました。武蔵野の自然のなかに校舎が点在している。それも池袋から電車で数分の場所ですから、うらやましい限りです。
- 山崎
- 中学1年生はだいたい、一度は濯川に落ちます。落ちてずぶぬれになって帰るというのが習慣のようになっています(笑)。構内には練馬区の銘木百選に選ばれた木も何本かありますし、多感な時期の6年間をこれだけ緑豊かな環境で過ごせることは、情操面でも価値あるものだと思います。