サピックスカレンダー

サピックスカレンダー 2024年4月

サピックスカレンダー(2024年4月)

世界保健機関が設立(世界保健デー)

1948年のこの日、世界保健機関(WHO)が設立されました。国際連合の専門機関の一つで、本部はスイスのジュネーブにあります。その目的は、すべての人々が可能なかぎり最高の健康水準に到達することです。そのために、感染症の対策、国際的な保健に関する条約の提案と勧告を行っているほか、食品・生物製剤・医薬品などに関する国際基準も策定。保健衛生に関する問題に対し、さまざまな政策的支援や技術協力をしています。

東京大学創立記念日

1877年のこの日、東京開成学校と東京医学校が統合され、日本で初めての近代的な大学である「東京大学」が誕生しました。その象徴の一つが、本郷キャンパスの門の一つである「赤門」です。国の重要文化財にも指定されていますが、耐震性能が低いと診断されたため、現在は閉門されており、耐震工事の実施が検討されています。

地図の日

1800年閏(うるう)4月19日(旧暦)、伊能忠敬(いのうただたか)率いる測量隊が、蝦夷地(えぞち)(現在の北海道)をめざして、江戸を出発しました。「地図の日」はこの「最初の一歩」を記念した日です。下総国佐原村(現在の千葉県香取市)の商人だった忠敬は、50歳のとき、天文学や暦学を学ぶために江戸へ。幕府の天文学者・高橋至時(よしとき)の弟子になりました。忠敬の測量方法は、自身が一定の歩幅で歩いて、その歩数を基に距離を測り、また要所要所で山などの方位を調べるという、非常に地道なもので、彼は1816年までの足掛け17年間で、地球1周分に当たる約4万kmを歩いたといわれています。忠敬は1818年4月、地図の完成を前に亡くなりましたが、残された弟子たちの手によって、1821年7月、日本で初めての日本全土の実測地図である『大日本沿海輿地(よち)全図』が完成し、江戸城大広間で披露されました。

サピックスカレンダー 2024年3月

サピックスカレンダー(2024年3月)

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

2011年3月11日14時46分、岩手県沖から茨城県沖までを震源域とするマグニチュード9.0の「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。この直後、地震による巨大な津波によって、東北地方から関東地方にかけての太平洋沿岸は壊滅的な被害を受けました。東日本大震災による死者・行方不明者数は、避難生活で亡くなるなどの「災害関連死」も含め、2万2000人以上に上っています。また、地震とそれに伴う津波により、「福島第一原子力発電所事故」が発生し、大量の放射性物質が外部に放出されました。その影響で、現在も福島県の一部が帰還困難区域とされており、故郷に帰れない人がいます。災害発生から今年で13年がたち復興は着実に進んでいますが、いまだに約3万人もの人が避難生活を送っているという現状もあります。

国立公園指定記念日

1934年のこの日、内務省(1947年に廃止)が瀬戸内海、雲仙(現在の雲仙天草)、霧島(現在の霧島錦江湾)の3か所を日本初の国立公園に指定しました。国立公園とは、日本を代表する風景がある場所の自然を保護するために、環境大臣が指定し、国(環境省)が直接管理する自然公園です。2023年1月現在、全国に34か所の国立公園があり、首都圏周辺にも「日光国立公園」「尾瀬国立公園」「秩父多摩甲斐国立公園」「富士箱根伊豆国立公園」などがあります。ちなみに、国立公園とは別に国定公園もあります。指定するのは国立公園と同様に環境大臣ですが、管理はそれぞれの都道府県が行います。

世界水の日

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」では、「アジェンダ21(21世紀に向けて持続可能な開発を実現するための行動計画)」が採択されましたが、そのなかで提案された記念日です。2022年の時点でも、世界の人口の約4割に当たる約34億人が安全に管理されたトイレを使うことができておらず、世界の人口の3割弱に当たる約22億人が水道の設備がない生活をしています。2030年までに達成すべき具体的な国際目標として国連が採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」のなかにも、「安全な水とトイレを世界中に」という項目があり、重要な課題の一つとして考えられています。