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「ピグマキッズくらぶ」 なんでも質問箱

−No.5− さぴあ2000年8月号に掲載

ピグマサイエンスのテキストと学習キットの利用法は?
 ピグマの1・2年生では、国語・算数のテキストのほかに、ピグマサイエンスのテキストと学習キットがついていて、子どもは毎回とても楽しみにしています。これらはどのようなねらいでつけられているのでしょうか。


体験・遊びの中から、多角的に科学的なものの見方を身につける。
そして、高学年につながる学習の導入に。

 ピグマサイエンスは、ピグマ独自の第3の教科です。小学校の教科でいえば生活科にあたりますが、ピグマではもう少し広い意味で学習領域をとらえています。身のまわりのことに密着した内容から、最先端の科学技術と深く関連のある内容まで、低学年のお子様でも興味・関心を引くと思われるテーマを毎月1つ選んで、遊びの要素をふんだんに盛り込んだものになっています。例えば、1年生では「ヒマワリをそだてよう」「目のはたらきとさっかくのふしぎ」「きょうりゅうのひみつ」など、2年生では「映画のひみつ」「太陽エネルギーとわたしたち」「ミクロの世界をたんけんしよう」など、月ごとのテーマもさまざまな分野から取り上げていきます。(ピグマサイエンスは、1・2年生のみの教材です。)
 ピグマサイエンスは、テキストとサイエンス学習キットの2つの教材で構成されており、2つの教材で1つのテーマについて多角的に取り組めるようになっています。

ピグマのテキストは、学習キットの共通テーマに沿った読み物として編集してあり、既存の通信教育教材のように、学習キットの使い方を単に説明して終わることはありません。
 また、サイエンス学習キットは、科学的な原理を応用したおもちゃや実験・観察などができる多岐に渡ったキットです。
 例えば、「太陽エネルギーとわたしたち」をテーマにした2年生9月号では、サイエンス学習キットには、「ソーラーカーであそぼう」というソーラーカー製作キットがついてきます。この学習キットでは、光電池(太陽電池)のはたらきとして、光の当たる面積や角度、また、光をさえぎるものがある場合にモーターの回り方がどのようにちがってくるのかをプロペラを使って実験してみることができます。

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 そして、ソーラーカーを作ったときに、実際に実験で学んだことから、いかに速くソーラーカーを走らせることができるかを子ども自身が遊びながら考えることができるようになっています。一方、テキストでは光電池のことにとどまらず、その源の太陽エネルギーに焦点を当てています。「太陽は生命のみなもと」と題して、太陽エネルギーが電力以外にも私たち動・植物に欠かせないことから始まり、くらしの中のエネルギー―電気について、電気はどこでつくられてるの?―いろいろな発電についてや、これからのエネルギーとして太陽電池にまで話が進み、最後は、環境問題につながる省エネルギーまで、より深く考えさせられるよう編集されています。また、学習キット以外にもご家庭で用意できるものを使った太陽エネルギーの実験を紹介しています。
 そのため、ピグマの会員のご父母の方から「低学年の小学1・2年生には少し難しいテーマでは」とご指摘を受けることもありますが、ピグマサイエンスは写真やイラストを多用した構成となっていますので、1・2年生でも読み進めていくうちにキャラクターたちといっしょに科学の世界へと出かけることができるのです。また、「できるかな?」や「きみに挑戦!」などのクイズのコーナーもあり、本文の内容が理解できたら答えられるようになっていますので、遊び感覚で学ぶこともできます。

 テーマや内容によっては、確かに難しいところもありますが、この学年でここまでと学習領域を完全に区切ってしまうのではなく、低学年のうちは、科学の世界に知的好奇心を大きく膨らませ、科学的なものの見方、考え方の基礎を築いていくことに重点を置いています。特に、ピグマサイエンスで多く取り入れられている理科の学習では、まず疑問を持つことから始まります。狭いテーマで学習キットの説明や解説だけにとらわれているようなテキストでは、何の疑問も生じません。また、机に向かって教科書や参考書の内容を丸暗記するような学習法では、理科の本当のおもしろさを知ることはできません。ですから、ピグマサイエンスのテキストでは、先の例のように、学習キットと共通のテーマを取り上げていますが、できるだけその月のテーマに関連する内容を広範囲に盛り込み、科学の世界の不思議さや疑問をたくさん感じてもらいたいのです。お子様にとって少し難しいと思われるテーマのテキストの場合は、お子様が興味を持った部分や、わかる範囲を拾い読みしていただいて結構です。知識を詰め込むことが目的ではありません。あくまで、楽しみながら科学の世界に親しませ、知らず知らずのうちに科学的なものの考え方を身につけさせて、本質的な概念の理解の入り口に導いていくことが目的なのです。つきつめていけばかなり高度な内容も扱っていますが、楽しく遊びながら、その延長線上で、高学年での学習につながる何かを身につけることができれば最高です。

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 また、「サイエンス学習キットはどうして必要なのでしょうか?」というご質問をされるご父母の方も中にはいらっしゃいます。しかし、実験や観察を通して、自然界で起きる現象の不思議さを実感すること、また、自分の手を動かして何かを作り上げること、そんな体験の1つ1つが、お子様にとっては感動の連続なのです。そうした体験を積むためにも、サイエンス学習キットは重要なのです。
 キットにはいろいろなものがありますが、毎月ピグマの教材が届くと、真っ先にキットを開けてみる、というほど楽しみにしているお子様がたくさんいらっしゃいます。「ミクロの世界をたんけんしよう」では、キットのマイクロスコープを使って「家の中のいろいろなものを見て、たくさんの発見があり感動した」「継続している昆虫の観察に役立った」などの声が寄せられています。このように、継続的に何かを観察するのにも役立つキットやヒマワリやトリオップスなど、植物や小さな生物を実際に育てたりするキットもあります。ヒマワリの栽培をしているうちに「ふたばには毛が生えていないのに、ほんばにはシャリシャリした毛が生えているのはどうして?」というようなすばらしい疑問を持つお子様もいます。大人なら、つい当たり前のこととして見過ごしてしまうようなことですが、これが、科学的にものを考える出発点となるのです。
 学習キットの中には、工作をするものも少なくありません。キットの中でも、特に男の子には工作ものはたいへん人気があります。しかし、低学年のお子様が一人で作れるものには限度があります。しかし、それだけの理由で、単純で学習内容の乏しいものをキットとしてつけることは疑問に思います。したがって、サイエンス学習キットの中には、お子様がすべてを一人でできないものがあるかもしれません。しかし、そのような場合には、親子で時間のとれるときに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 実際、恐竜の模型キットなどは、お父様といっしょに夢中になって作り、親子のよいコミュニケーションになったという声も寄せられています。また、これとは逆に、お父様やお母様の助けを借りずに「自分でやる」と言って、時間はかかってもひとりでがんばって作りあげたので大満足だったというお子様もいらっしゃいます。要は、お子様が、自発的に取り組めるかどうかが重要なのです。
 例えば、鏡で楽しく遊びながら、鏡の置き方によって人形の写り方がちがうこと、リモコンを壁や鏡などに反射させてテレビをつけることができること、などを実体験としてつかんでおけば、後になって「光の反射」を学ぶ時に、より深い理解につながっていくことがサイエンス学習キットのねらいなのです。実際、「上の子がサピックスに行っていますが、教室で習っていることと、ピグマで取り上げられていることが関連しているのがよくわかります。小1の時から、ピグマのような教材で理科に親しんでおくことは、将来中学受験に向けた学習をする上でとてもプラスになると感心しています」といううれしい声も寄せられています。
 低学年のお子様には、本人はもちろん、まだ周囲の人も気づいていないような可能性が眠っています。ピグマサイエンスでは、毎月いろいろなテーマを取り上げていますから、いろいろな方向から子どもの好奇心を刺激してあげることができます。お父様、お母様でも気づかなかったようなお子様の可能性が、そこから引き出せるかもしれません。そういう点でも、ピグマサイエンスの教材は役に立つのではないでしょうか。
 ※サイエンスのテーマとキットの内容についてはこちらをご覧ください。
サイエンス学習キットの内容

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