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「ピグマキッズくらぶ」 なんでも質問箱

−No.35− さぴあ2002年3月号

テキスト朗読CDの効果的な活用法は? 
2002年4月号から、これまでの国語のテープ教材がCDに変更されるとのことです。実はこれまであまりテープ教材を活用していなかったので、CDへの変更を機会に、これからはもっと活用しようと思っています。そこで、その効果的な活用法や、テキストの朗読を耳から聞くことで、どのような学習効果が得られるのかなどについて教えてください。


CDを聞くことが自力で文章を読むことへの導入になり、音読する時の手本にもなります。また集中力を養うことにもつながります。

 ピグマシリーズの国語では、これまで各学年とも、テキストに掲載されている物語文、説明文、詩などの朗読をすべて収録したテープ教材を毎月添付していました。読解問題として設問がついているテキストの文章について、その朗読をすべて収録しているのは、ほかの通信教材などにはまず見られない、ピグマならではの大きな特長であるといえます。このテープは、各学年とも2002年4月号から、皆様のご要望にお応えして、いっせいにCDに変更させていただくことになりました。
 テープからCDに変わることで、今後は詩、説明文、「ピグマ図書館」の物語文など、収録されているそれぞれの文章を、最初の部分から聞くことが簡単にできるようになります。国語の場合、テキストの順番通りでなく、おもしろそうな文章から取り組むというお子様も多いですから、より学習しやすくなるといえるでしょう。
 そもそも言語というものは、音声が先にあって、文字は後から考えられたものです。私たちが外国語を学ぶ時、「聞く」「話す」という要素を無視するということは考えられませんが、同じように日本語の学習でも、聞くことや話すことを軽視するのは好ましくありません。基本的な国語力の習得期である小学校低学年・中学年のお子様の場合は特にそうです。現在、テープ教材をほとんど聞いていないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、目で文字を追うことだけに終始するような学習のしかたではやはり問題があります。CDへの変更を機会に、今後はぜひ有効に活用していただきたいと思います。
 さて、テキストを朗読したCDを聞くことによって得られる効果としては、次のようなことがあげられます。
1.言葉そのものの音のおもしろさやリズムを味わうことができる(特に詩の場合)。
2.聞きながら情景などを思い浮かべる練習ができる。
3.表現力が身につく。
4.他人の話を集中して聞く姿勢が養われる。
5.自力で文章を読むことへの導入となる。
 1.については、改めてご説明するまでもないでしょう。Aについては、やはり黙読では、なかなかイメージを描きにくいということがありますので、何度もCDを聞いて、その後で必ず音読をするようにご指導ください。音読をすることは、小学生にとっては非常に効果の高い学習法です。CDを聞いてから音読すると、知らず知らずのうちに、登場人物の気持ちになって感情をこめて読んだり、物語のクライマックスの部分とそうでない部分とに強弱の差をつけて読んだり、というようなこともできるようになってきます。それだけ豊かな表現力が身につくということです。
 4.の「集中力を身につける」という点ではどうでしょうか。お母様による読み聞かせの場合、読み手は聞き手に合わせた速さで読んでいきます。お子様がもし集中して聞いていないようであれば、読むのをいったんやめて、注意を促すということもあるでしょう。しかし、CDは聞き手がわかってもわからなくても、一定のスピードで進んでいきますから、集中して聞いていないと、話の展開がわからなくなってしまいます。そのため、自然に集中力が養われるという効果があるといえます。他人の話を集中して聞くということは、何の学習に取り組むにしても、もっとも基本的なことですが、現実には、それができないお子様も少なくありません。こうして養った集中力は、国語以外の学習でも、大いに役に立つはずです。
 最後の5.について、まだ文字を覚えたばかりのお子様にとって、1字1字文字を追いながら文章を読むことは、かなりの忍耐力を必要とする作業であることも確かです。しかし、収録されている文章自体は、お子様の興味をひくようなものばかりを選んでありますから、一度そのおもしろさを実感することができれば、文章に触れることが好きになり、やがては進んで聞いたり読んだりするようになるものです。そこで威力を発揮するのがテキスト朗読CDです。現に「うちの子は長文を嫌がっていたのですが、テープを聞かせてみると『長文っておもしろいね』と言うようになりました」というような方もいらっしゃいます。
 ですからCDは、必ず机に向かって、テキストを広げて聞かなければならないということはありません。おやつの時間や寝る前などに、ただなんとなく聞いているだけでも、それなりの効果はあります。むしろその方が、頭の中にイメージを思い描く練習になっていいかもしれません。お母様方は、お子様が進んで聞こうとするようになるまで、そのためのきっかけ作りをしてあげてください。
 さらに、受講されているお子様本人だけでなく、兄弟姉妹もいっしょに聞いているという方もいらっしゃいますが、「弟や妹もピグマに興味を持つようになった」といううれしい声も寄せられています。さらに、話の内容や感想について、お互いに質問し合ったりすれば、家族の良いコミュニケーションにもなるでしょう。それぞれのご家庭でさまざまな使い方を工夫して、耳からの国語学習にお役立ていただきたいと思います。

 

 

 

(−No.35− さぴあ2002年3月号掲載)