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ピグマシリーズの大きな特長は、単調な計算問題や漢字の書き取り問題の羅列ではなく、いろいろな切り口の問題を収録しているというところにあります。お子様にとっては、一度解き方を覚えてしまったら、あとは単純に同じパターンの問題をくり返すのではなく、1つ1つの問題ごとに、いろいろ考えていかなければならないことになります。その点、数多くの単純な問題を収録し、演習量を確保することを目的としたドリル的な教材とは、そもそも目的がちがっているということがいえます。そのため、ピグマだけでは、計算や漢字の演習量が少ないというのはご指摘の通りです。したがって、何らかの方法でそれを補う必要があります。そこで目を向けていただきたいのが、学校の教科書、または学校で配られるような問題集です。
ピグマでは、いろいろと試行錯誤したり、考えられるあらゆる場合をすべて数えあげたりしなければならない問題が非常に多くなっています。このような力こそが、最近の中学入試ではもっとも求められている力であるといえます。しかし、思考力が生きるのも、確実な計算力の裏づけがあってこそのことです。計算が速く正確にできなければ、潜在的にいくら思考力があったとしても、問題を解いていくうちに途中で行き詰まってしまうでしょう。ですから、正確に速く計算をする練習を積むことは不可欠ですし、また漢字であれば、筆順も含めて正確に書けるようになるための練習がどうしても必要です。したがって、教科書に載っている計算問題をノートに何回もくり返し解いてみるとか、教科書に出てきた新出漢字をノートに何回も書いて練習するというような古典的な学習方法も、ピグマと併行してやっていくことが望ましいといえます。
つまり、ピグマでいろいろな切り口の問題に触れることによって、思考力や記述力を養いながら、それと併行して、地道な反復練習をしていくことも必要だということです。この2つは車の両輪のようなもので、どちらか片方だけでは不十分です。逆にドリル的な問題集ばかりをやっていたのでは、勉強の本当のおもしろさを味わうことができず、少し目先の変わった問題を出されると、すぐにお手上げということになってしまうかもしれません。この2つの要素のバランスがうまく取れた勉強を続けていけば、学力は飛躍的に伸びていくでしょう。
大切なのは、毎日少しずつやるということです。休みの日などに1度にまとめてやろう、と考えるのはあまり好ましいことではありません。人間というものは「忘れる」動物であるともいえます。たとえ時間のある時に、何時間もかけて漢字練習をやっても、それを1週間もそのままにしておいたら、ほとんど忘れてしまうでしょう。忘れるペースを上回るペースで練習を重ねることで、初めて知識が定着するのです。その代わり、1回の計算練習なり、漢字練習の時間は短くてもかまいません。毎日の生活の中には、10分、15分という単位のこま切れの時間が必ずあるものです。そのような時間を利用して、毎日続けるようにしていただきたいと思います
(−No.37− さぴあ2002年4月号掲載)
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