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「テストでできなかった問題があり、子どもが自信をなくして帰ってきました。そこで、同じ問題を家でもう一度やらせてみたらちゃんとできるのです。家ではできる問題が、なぜ学校や塾のテストではできないんだろうと思いました。」ご父母の方々からこんな声を聞くことがよくあります。
家ではできる問題が、学校や塾のテストではできない原因は、1つには緊張してしまうからということがあるでしょう。時間が与えられれば何とか解くことができても、制限時間内にすばやく問題の意味を読み取って解いていける、というレベルにまでは達していないのでしょう。
子どもは大人が考える以上に、文章を読んだり文字を書いたりするのに時間がかかるものです。試しにお子様に、自分の名前をていねいに書かせてみてください。意外に時間がかかることがおわかりになると思います。しかしそれを3回ほどくり返すと、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目の方が確実に速くなるものです。つまり、スピードをつけるためには、単純なくり返しによる練習がどうしても必要だということです。
その1つの方法として、学校で使う漢字や計算のドリルなどで時間を決め、しかも正確に解く練習を、家庭でもお子様にさせてみてはいかがでしょうか。目標の時間内に終えることができたら、お子様を大いにほめてあげてください。ドリルでは、ページごとに制限時間が決められていると思いますが、この制限時間は、実際にかかる時間よりある程度余裕を持って設定されていることが多いので、設定時間より時間がかかる場合は、お子様の計算のやり方や、漢字を覚えているかどうかを、一度見直してあげたほうが良いでしょう。計算方法や漢字がしっかり身についていない場合が考えられます。ドリルの制限時間の使い方としては、たとえば、ドリルの制限時間が25分になっているなら、はじめは20分以内、慣れてきたら15分以内で解くようにし、それを何回もくり返します。そうすると、自然と速く正確に処理できるようになり、集中力を養えます。
このような練習を積んでいくうちに、集中力がつき、問題を読み取って条件を把握するのにかかる時間も短くなり、結果的には、ピグマの思考力を必要とする問題や、試行錯誤しながら解いていかなければならない問題なども、だんだん速くできるようになってくるでしょう。
(−No.49− さぴあ2002年12月号掲載)
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