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「ピグマキッズくらぶ」 なんでも質問箱

−No.63− さぴあ2003年8月号

子どもは問題文を1人で読んで理解できないのですが?
 この春からピグマシリーズで勉強を始めた1年生です。私が口頭で説明すると、問題文の意味も理解できて解けるのですが、自分1人だけで問題文を読んで理解して設問を解いていくことがなかなかできるようになりません。どのように指導していけばよいのでしょうか。


 音声としての言葉と文字としての言葉を結びつける力がまだ弱いと思われます。テキスト朗読CDをよく聞いて、その後で音読をしてみるなど、地道な努力をしましょう。低学年のうちは、それほど深刻に受け止める必要はありませんので、お母様が問題文を読んで説明してあげて、親子でいっしょに取り組むのもよいでしょう。お子様が慣れてきたら、少しずつお母様の関わり方を減らして、1人で取り組んでいけるように導いてあげましょう。

 低学年のお子様をお持ちのお母様方から多く寄せられる声の1つに、「子どもが長文を読むのを嫌がる」というものがあります。言語には音声としての側面と文字としての側面がありますが、音声の方が先にあって、文字はそれを記録するために後から発明されたものです。したがって子どもが言語を習得する時は、まず音声から入り、それから文字の学習に移るというのが順序です。だから低学年のお子様は、文字をまだ自由自在に使いこなすことができないため、それを読んだり書いたりすることは、大人が考える以上に負担になる場合があるということを留意していただきたいと思います。
 それでも、お母様が口頭で説明してあげると理解できるということは、お子様は音声としての言葉は十分身につけていると思われます。それにもかかわらず、文字で書かれた文章が読めないということは、まだ文字に習熟していない、音声と文字がどのように対応しているのかが瞬間的につかめるようになっていない、というところに主な原因があるのでしょう。また、文章には会話ではあまり使わないような言い回しが出てくることがあるのも原因の1つでしょう。
 文字に慣れるためには、ある程度地道に練習を続ける必要があります。ピグマシリーズでは、テキストに掲載されている物語文、説明文、詩の朗読を収録したCDを毎月必ず添付していますが、それは耳から音声の形で入ってくる言葉と、目から文字の形で入ってくる言葉を結びつける訓練を積んでいただきたいというのが1つの理由です。CDを聞いたら、自分で音読してみることも大切です。さらに時間があれば、自分で問題文を書き写してみることも効果的です。
 といってもまだ低学年のうちは、それほど深刻に受け止めることはないでしょう。もしお子様が1人で文字を読んでいくことが難しいようでも、「なんでできないの」などと言ってお子様を責めるのではなく、長い目で見守ってあげるようにしましょう。最初のうちは、お母様がいっしょに読んであげるようにしてもよいと思います。夏休みは比較的時間がとれる時期でしょうから、このような学習方法を実践してみるチャンスです。はじめはほとんどの問題を解くのにお母様の助けを必要とするかもしれませんが、やがて自力でできる問題が少しずつ増えていくはずです。お子様が慣れてきたら、お母様がかかわる度合いを少しずつ減らしていって、最終的にお子様が1人で取り組めるようになればよいと考えましょう。その過程が、親子の良いコミュニケーションにもなるのではないでしょうか。



追記

 最後に、前号でも少し触れましたが、夏休み前ということで、ピグマサイエンスのテキストやキットを利用して取り組める自由研究テーマの例をいくつか挙げてみます。

●石の観察(2年生5月号)
 旅行先などで、いろいろな場所にある石を観察してみましょう。たとえば、川の上流にある石と、川の下流にある石はどう違っているか、気づいたことを挙げてみましょう。

●はがき作りに挑戦
(2年生7月号)
 身のまわりから古紙が使われているもの(エコマークやグリーンマークがついているもの)を探してみましょう。また、キットを使ってパルプからはがきを作ることに挑戦してみましょう。

●天気の変化の研究
(2年生8月号)
 8月号には、テキストの他に「お天気しらべ日記」というかきこみ式の冊子もついてきます。その冊子に1か月間、毎日の天気や気温、雲の様子、風向きや強さなどを記録してみてください。それをもとに、どのような雲が見られた後に天気がどう変化したか、また、風向きとその後の天気の変化にはどんな関係があるかなどを考えてみましょう。

(−No.63− さぴあ2003年8月号掲載)