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この4月から小学校に入学するお子様、また4月からそれぞれ進級するお子様のご父母の方々は、これからの勉強の内容や進め方について、いろいろと不安があることと思います。そこでピグマでも、1、2年生のテキストは、4月号から6月号くらいまで、導入的な取り組みやすい内容にしてあります。この時期にペースをつかむことができれば、その後のピグマでの学習がスムーズに進められます。
低学年のお子様の学習にあたって最も心がけるべきことは、「急がば回れ」ということです。今の段階で、あせって速く問題を解いたり、テキストを急いで終わらせたりする必要はまったくありません。あせって速くやろうとすればするほど、学習の内容が雑になってしまうからです。
中学入試で非常に重視されることの1つは「ていねいさ」です。算数で、可能な場合をもれなく数え上げなければならないような問題は、雑な学習をしていては、いつまでたっても正解を出せるようにはなりません。問題文をきちんと読み、問われていることは何なのかをつかみ、お子様が自分自身の頭でしっかり考える「ていねいな学習」を心がけることはとても大切です。このような学習姿勢を身につけてさえいれば、スピードをつけるのは高学年からでも十分に間に合います。
ところが、お母様が急がせて、お子様がこなした量だけを重視し、どのように学習をしたのか、その内容を注意して見ないと、お子様は形だけの学習をしがちになります。たとえば、計算のしくみがよく理解できていないのに、なんとなくカンで解答欄を埋めて、丸つけをするような学習をしても意味がありません。勉強はしているはずなのに効果が上がらないというのは、こういうところに原因があることが多いものです。ですからお父様、お母様は、お子様が形だけ解答欄を埋めて、勉強したつもりになっているというようなことはないか、そこに目を配ってあげてください。
一番大切なことは、勉強を「つらくて、つまらないもの」だとは決して思わせないことです。「できない」ことと「嫌い」であることは、本来まったく違うことです。誤った学習観や学習方法を押しつけることで、お子様を勉強嫌いにさせてしまうことは、絶対に避けなければなりません。
また、勉強は毎日コツコツやってこそ効果が上がるものです。低学年のお子様にとっては、高度な知識を先取りするよりも、毎日少しずつでも、必ず勉強の習慣をつけることの方がずっと大切です。とはいっても、やる気が出て能率が上がる日もあれば、どうしても気分がのらない日もあるでしょう。たまたまやる気の出た日に、ふだんより長い時間、たくさん勉強することはかまいませんが、だからといって、それからしばらくの間、まったく何もしないというのは好ましくありません。ピグマのテキストの見開き2ページ分をやるのに必要な時間は、学年や内容によっても違いますが、だいたい15〜20分です。たとえ習い事などで忙しい日でも、毎日の生活の中に、そのような細切れの時間は必ずあるはずです。それを見つけて、有効に活用するようにしましょう。
低学年のお子様にとって、興味があることを図鑑や本で調べたり、地図をながめたりすることも立派な勉強です。いろいろなものに触れて視野を広げておくことは、後々必ず役に立ちます。ですから、ピグマを15分くらいやっても、お子様が物足りなさそうな時や、その月のピグマのテキストをすべて終えてしまった残りの日は、図鑑や地図などに親しむのもよいでしょう。このようにして毎日必ず、何らかの知的なものに触れる時間をとるように心がけることが大切です。
また、机に向かってする勉強だけが勉強ではありません。最近の中学入試では、道順を言葉でどう説明するかを問う問題、野菜などの「旬」の時期を問う問題、年中行事に関する問題など、生活体験の少ない子には厳しい問題も見られます。学習の材料は、日常生活の中にもたくさんあるのですから、お手伝いや親子の会話を通して、いろいろな体験やコミュニケーションをすることが、学習意欲を高めることにもつながります。ぜひ、お子様とのそのような機会を大切にしてください。
このように、急いで高度な内容を先取りするより、一見遠回りなようでも、よく考えられた質の良い問題を1問1問ていねいに解きながら、毎日コツコツと学習する習慣を確立する、いろいろなものに触れて興味・関心の幅を広げる、などのことを地道に行っていけば、すぐには効果が表れないように見えても、高学年になって、きっと豊かな実りをもたらすはずです。
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