さぴあ作文コンクールのご案内

第12回さぴあ作文コンクールの課題図書は『伏してぞ止まん ぼく、宮本警部です』に決まりました。
2007年2月、東武東上線ときわ台駅の線路内に入った女性を助けようとして命を落とした勇気ある警察官の話です。「人の役に立とう」とか、「人のためにできることをしよう」といった言葉は、おそらく多くの人たちが小さいころから教わってきたことでしょうし、日ごろから心がけようと努力していることだと思います。しかし、いざ本当に実行するとなると、とてもむずかしいことなのではないでしょうか。
宮本警部は警察官という仕事をするなかで、自分の命よりも他人の命を優先しました。宮本警部には、愛する奥さんと大切なお子さんという家族がいました。この話からは、さまざまなメッセージを受け取ることができます。
みなさんには、この作品を読んで、「なぜ命を大切にしなくてはならないのか」「大切な家族を失うことがどれほどつらいことなのか」、そして、「人は何のために仕事をするのか」など、「人生」について考えてもらえたら幸いです。みなさんの感じたこと考えたことを作文にしてみてください。みなさんからの応募をお待ちしています。

今回の課題図書『伏してぞ止まん ぼく、宮本警部です』は、昨年2月、東武東上線ときわ台駅の線路内に入った女性を助けようとして電車と接触し、殉職した宮本警部のお話です。その後の報道も含め、いまだ鮮明な記憶を持つ人も多いことでしょう。
地域の人から「宮本さん」と、名前で呼ばれるほど親しまれていた宮本警部。『現代の偉人伝 誠と勇気』という副題の付いた本には、警察官という職務を全うし、殉職したというだけではない、宮本警部の誠実な人柄や、真の勇気とは何かを教えてくれる、すばらしい生き様が描かれています。
表紙カバーの折り込みに抜粋された本文は、本のタイトルにもある『伏してぞ止まん』が、宮本さんのお父さんの口癖だといういきさつとともに、その意味が「精いっぱい努力したうえで、もう一歩踏み出し、うつ伏せに倒れるまで止めるな」という教えであると記されています。
物語は、事故当日の宮本警部のようすからはじまり、やがて宮本さんの子どものころに遡ります。小学校から中学校時代のこと、警察官をめざしたいきさつや警察学校での訓練のこと、警察官になりたてのころや家庭での宮本さん、交番のおまわりさんとしての日々、人のために仕事をしてきた彼の誠実さを伝えるエピソードへと続きます。
そして、宮本警部のお葬式の席。「夫の人間性、性格から考えて、これも天命として受け入れようと努力しています。お父さんの行動を誇りに思います」と奥さんが語ります。
誠実さや愚直さが、ともすれば馬鹿にされやすい現代にあって、あらためて「本来の日本人の生き方」「受け継がれてきた日本人の心」について、考え、感じさせてくれる本です。

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