ご挨拶

SAPIXは、1989年の創立以来、論理的な思考力と表現力、知識にとらわれない豊かな感性、そして主体的に学ぶ姿勢の育成を教育理念として掲げ、受験指導に携わってまいりました。現在のSAPIXがあるのは、子ども達の志望校合格を一途に願い、SAPIX卒業生の社会での活躍を期待するスタッフ一人一人が惜しみない努力を続けてきたからだと自負しております。

二十余年の時を経て、日本を取り巻く環境は一変しました。戦後続いてきた右肩上がりの経済成長の夢ははじけ、「失われた二十年」とも言われる長期間の景気低迷が続き、就職氷河期も経験しました。世界に目を移すと、「ベルリンの壁」崩壊以降、交通手段や情報通信の飛躍的な技術革新を背景に、経済・政治・文化などの活動が国家を超えて地球規模で行われるようになり、社会構造そのものが変わりつつあります。

グローバリゼーションの進展に伴い、将来を担う子ども達には、多様な価値観や考え方を持つ世界の人々とのコミュニケーションが求められています。中学受験、特に難関校の入学試験においては、その基礎となる論理的思考力と記述表現力が重視されるようになってきました。SAPIXの授業を通じて培ったものは、社会に出て、より高いステージで実力を発揮するための根幹をなす一生の財産となることでしょう。

そして、様々なイノベーションがこれまでの知識を時代遅れにしてしまう社会では、知識を活用する力に加えて、創造的で主体的な学びの能力が重要になってきます。すでに確立した知を学ぶだけではなく、直面する現実を自分の目で観察し、そこから問いを立て、その課題を自ら解決する力を養うことが求められています。それには学ぶことを好きにさせることです。楽しみながら学ぶことは最も効率的で確実な学習法です。是非、SAPIXで「学ぶ喜び」を実感しながら一緒にお子様を育てていきましょう。

SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表
髙宮 敏郎