Sサプリメント
「間接的なアプローチ」の持つ力
2025.05.26
サピックス教務本部
突然ですが、皆様のお子様は、自ら進んで学習に取り組んでいますでしょうか?自ら進んで勉強する習慣さえ身につけば、子どもはどんどん知的好奇心を刺激され、ますます勉強が好きになっていきます。ところが、親から勉強するよう促されると、勉強に向かう意識を逆に低下させてしまうリスクもあります。普段身近にいる親御さんは、なかなかお子さまに対する接し方が難しいものです。
子どもをほめるにしても、苦言を呈するにしても、それらのアプローチは、どちらも言葉を介した「直接的なアプローチ」になります。一方、意外と大きな可能性を秘めているのが、直接的に働きかけるのではなく、勉強に向かう「環境」を先に整えておく「間接的なアプローチ」です。例えば、算数なら、親と子どもが同じ計算問題を同時に解いて、どちらが早く・正確に解けるか競争してみる、国語であれば、息抜きにおすすめの本を図書館から借りてきて、そっと本棚に入れておく…など、勉強に向かう入り口をたくさん用意しておくのです。このような「間接的なアプローチ」によって、子どもの純粋な知的好奇心や向上心を刺激し、自ら勉強に向かう流れを演出していきましょう。具体的なアイディアは、ぜひ、サピックスの講師に相談してみてください!