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SAPIXメソッド特別講演 「“知識の活用力”が受験のカギ」を終えて
2025.11.25
サピックス小学部 事業本部長 溝端 宏光
溝端 宏光
今年の10月から11月にかけて、SAPIXメソッド特別講演「“知識の活用力”が受験のカギ~高学年の上手な学び方」を実施しました。
2024年度に「“楽しい”は“伸びる”の素 ~低学年の上手な学び方」を実施した際に、「高学年向けの講演会も実施してほしい!」という声を多く頂き、企画を練って実施に至ったのですが、実際に講演を行うことで、保護者の方が様々な不安を抱えていらっしゃることを改めて実感することになりました。
特に多いのが、「我が子の取り組みがこのままで良いのか?」という不安ですね。
講演の中でも触れましたが、「学習の質」は何かの物差しで測ることができないので、保護者の方はこの悩みを持つことが自然と多くなります。
世の中にあふれる中学受験に関する情報では、「理想的な受験生の姿」が描かれています。「○○の要素を持たない子は中学受験には向かない」といった“決めつけ”がなされていることも珍しくありません。
多くのお子様を指導してきたSAPIXだからこそ言えることですが、そのような理想的な勉強を進めているお子さんはほとんどいません。これは断言できます。
中学受験に向かう道のりはお子さまによって様々です。
お子様のタイプによって、どうやれば上手くいくかはそれぞれ異なりますので、お子様の数だけ成功の道筋があると言ってよいでしょう。
その道筋を見つけてあげることは、保護者の方の役割ではありますが、保護者の方だけが抱え込まなければならないものではありません。
ぜひ、プロの力を有効活用して頂きたいと思います。
小学生ですから、勉強に前向きに向かえないケースもあるでしょう。お子さまの学習姿勢に関して悩みがあっても、「こんなことで悩んでいるのは我が家だけなのではないか…」と思い、誰にも相談できないまま不安を抱え込まれているケースも多々あります。
受験生の一般的な姿がどういったものであるかを保護者の方は把握できませんし、お子様のタイプに合わせたフォローのノウハウもお持ちではありません。
だからこそ、多くの生徒を指導してきて、そうしたノウハウを持っている塾の教師にアドバイスを求めることが有効なのです。
気になることがある場合は早目に解決してしまうことがコツです。相談事がありましたら、まずはお通いの校舎の受付にお電話ください。
初回の心理的ハードルは少し高いかもしれませんが、特に決まった作法などはありません。お子様の学年・コース・お名前や相談したい内容など必要事項をお伝え頂ければ大丈夫です。
講演の中で、学力を高めるコツは“前向きな姿勢”と“プラスイメージ”を持つことだと述べました。
仮に今の状況が厳しいものであったとしても、今後改善していくというプラスイメージを持つ、それが難しい場合はせめて良い方向に向かってほしいと願う。そうした意識をお子さまと保護者の方の間で共有しつつ努力を続けることが、良い結果につながる秘訣といえるでしょう。
今回のSAPIXメソッド特別講演では、「安心できた」「背中を押してもらえた気がする」といった声を多く頂きました。私自身が今回の講演で一番の目的にしていたことでしたので、こうした声を頂けて非常に嬉しく思っております。
もちろん校舎の職員も、お子様や保護者の方がプラスイメージを持てるように皆様を支えてまいります。ぜひ、これからもSAPIXを頼って頂きたいと思います。