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問題の答えは1つ?

2026.03.09

サピックス教務本部

今回のタイトルをご覧になって、第一感でどうお感じになりましたか?
「そりゃ1つでしょ」と思った方、「いや、そんなことないよ!」と思った方、「そんなの問題によるでしょ?」と思った方・・・はい、みなさん正解です。

中学入試において、算数の計算問題や国語の漢字書き取りなどのように答えが1つになる問題もあれば、理科の物質の性質を問う問題や、社会の産業の長所短所を問う問題などのように1つの問題で答えが複数出てくるものもあります。計算や漢字はいわゆる「1つの事象に対する正確な処理」を求められていますが、性質や長所短所を問う問題は「1つの事象に対して複数の視点を持てること」が求められているわけです。

お子様と接している時にもそのような場面はあるのではないでしょうか。保護者の方が「こう答えてほしいな」と思ってお子様に投げかけた質問に対して、お子様が少し違うことを答えてきた経験があるのではないでしょうか。その際、「○○じゃなくて△△でしょ!」と言いたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、ここで叱るのはぐっと我慢することをお勧めします(ただし、何回もやったことの復習なら叱って大丈夫です。そこはサピックスの教師も叱ります)。

未就学のお子様や低学年のお子様に向けて、そんな時に使える魔法の言葉をお伝えします。「なるほどね!」「○○っていう考え方もあるけど、△△のほうがいいかもね!」と言ってあげてください。ポイントは「否定しない」ことです。「否定された」「間違ったから怒られた」という経験を植え付けてしまうのはお子様が考えることを放棄するきっかけになる可能性があります。

勉強において、学んだことを確実にできるようにすることはとても大切ですが、間違ってもいいから子供が自分で考えて答えを出すことはもっと大切です。この「子供が自分で考える」という過程を、ほんの少しでもよいので日々の生活の中で実践してみると良いかもしれません。