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算数 子どもへの接し方①
2025.05.12
サピックス小学部 算数科
「算数」にどんな思い出がありますか?自分だけが問題を解けてほめてもらえた、きらびやかな思い出。よくわからないまま、おいてきぼりになった苦々しい思い出。算数が得意だった人ほどポジティブな、苦手だった人ほどネガティブな思い出を持っているのではないでしょうか。
お子様がまだ小さい時期でしたら、できるだけポジティブな思い出にしてあげたいですよね。数をかぞえられたらほめる、○や□を上手に描けたらほめる、わざとらしくてもそんなポジティブな接し方で得意になってくれるなら嬉しいですよね。
ゆるっとフワっとした話で恐縮です。さて、とはいっても中学受験のコラムをお読みの方にとっては、「もうそんな時期は過ぎた。ゆるフワしてられん!」という方も多いと思います。その焦るお気持ちはすごくわかるのですが、それでも、あえてポジティブに接した方が「得」だと思われます。
「あんたは苦手だから歯を食いしばって算数やるんだ!」と言われるよりも、「あなたは苦手なのに、練習したおかげでこの問題解けるようになったね!」と言われる方が「もっとやってみよう」につながるものです。
また、一方で「ポジティブに接してあげなきゃ」ということがプレッシャーとなってしまってきつい、という保護者の声を聴くこともあります。
次回からは、親子それぞれの得意・苦手を踏まえて、接し方のちょっとしたコツをお伝えしていきたいと思います。