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算数 子どもへの接し方②
2025.05.19
サピックス小学部 算数科
今回は、算数について親子それぞれの得意・苦手を踏まえて、接し方のちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。親子の組み合わせは、下の表のように4通りありますね。
得意な親 | 苦手な親 | |
---|---|---|
得意な子 | ア | イ |
苦手な子 | ウ | エ |
さて、ではこの中で、こと算数の学習において親子で意見が食い違いがちな組み合わせ、どれだと思いますか?
多くの方が、親子で得意と苦手がねじれている組み合わせ?と考えたのではないでしょうか。
実際に、私がこれまで関わってきたなかで、ストレスをためやすく、お互いに歩み寄りが必要な状態になりがちな親子は、イの苦手な親と得意な子の親子です。
「そんな雑な取り組みでこれから先大丈夫??もっとていねいに解かないと!」
という親心は、得意な子としては「解けるのに、無駄で嫌なことばっか指示される」というまさに余計なお世話としか受け取れないようです。
不思議ですよね、ネガティブな思い出になってほしくないからこそアドバイスしているのに。
どうしたらよいのか?実はすでに答えは書きました。
そう「歩み寄り」です。ただし、算数が得意な子は往々にして自分ながらの考えで解き進むという独歩は得意でも、他人の意見や考えに寄り沿うのは苦手な傾向があります。
ここは親として「しょうがない、この子は歩み寄りが苦手なんだから、そこは得意な私がやってあげよう」という上からの感じで接してあげると気持ちよく算数の学習に向かってくれるはずです。