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トランプ

2025.07.28

サピックス小学部 算数科

カードゲームで用いる「トランプ」

昔を知っている大人からすると誰でも知っている物と捉えがちですが、実は、「トランプってなに?」と質問してくる子が年々増えています。

仮に「トランプ」という言葉を知っていたとしても、カードの種類や全部で何枚あるのかを知らない子もいますし、トランプを使ったゲームをしたことが無く「手札」「場の札」という言葉を聞いてもイメージが湧かない子もいます。
トランプで遊ぶ機会が減っているのでしょう。「遊んだことあるよ」という子でも実物のカードではなく電子機器で遊んでいる子が多そうなので、仕方がない気もします。

算数の入試問題では、カードを題材としたものが一定数見られます。

たとえば、「カードを切る」操作を題材にしたものは、“シャッフルの問題”と呼ばれとくに有名ですし、自分の手札のカードを場に置かれたカードと交換したり、他の人の手札と交換したりする問題も見られます。

こうした問題に取り組む際、トランプゲームを実際にやった経験が無い子は、問題文で書かれている状況をイメージしにくいものです。こうなると、算数そのものは得意でも、スタートラインに立てず、とてももったいないことになります。現代っ子が知らない物を題材にするなんて、不適切にもほどがあるという意見もあるかもしれません。しかし、入試でもまだまだ題材にされます。

たまにはレトロな遊び、いかがでしょうか。

頭の体操にもなりますし、親子で夢中になれたら最高です。