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実感をともなった学び
2026.06.01
サピックス小学部 算数科
低学年の算数の学習において子どもたちが苦手とするものの1つに「単位」があります。例えば2年生の授業で、「1mってどれくらいか手で表してみよう!」と言ってみると、両腕を限界まで伸ばす子、テキストの横幅と同じくらいの長さに広げる子など様々です。また、「1mは何cm?」との問いに「100cm」と正しく答えられたとしても、「1m5cmは何cm?」の問いに対して「15cm」や「150cm」、時には「1500cm」などという答えまで登場します。1cmや10cmは定規などで「触って体験したことがあるもの」であるのに対し、100cmの体験はしたことがないので誤答であることに気づくのが難しいのでしょう。抽象概念を扱えるようになる高学年だと当たり前にとらえることができる「単位」という概念も、低学年のうちは体験していないととらえることが難しいということです。
だからこそ低学年のうちは『実感をともなった学び』が有効です。自分の歩幅を1mにして歩いてみる、1mの長さを家の中のものの中から探してみるなど『実感をともなった学び』の機会を増やしてみてください。こういった小さな体験の積み重ねによって量的感覚を育むことができます。
そして、『実感をともなった学び』は単位の学習以外でも有効です。
使い終わったティッシュ箱を切り開いて様々な形の展開図を作ってみる、お買い物でおつりの硬貨の種類がなるべく少なくなるように支払う、野菜を切って断面を見る…
ご家庭でもぜひ取り入れてみてください。
そうやって1mという概念をとらえるにも苦労していた子どもたちが、何万光年も離れた星々のことを想像できるようになるまでは、あっという間です。