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勘違いが多い言葉 その1
2025.06.02
サピックス小学部 国語科
ことわざや慣用句を含めた言葉を学ぶ際、その意味と使い方を正しく学ぶことはとても大切ですが、実際には、使い方を間違えやすい言葉がいくつも存在します。今回は、そうした例を2つ紹介しましょう。
①情けは人のためならず
「情けをかけると相手のためにならない」という意味で誤って使われることが多いのですが、正しくは、「情けをかけるとめぐりめぐって情けをかけた人の利益になる」という意味です。
わかりやすく言いかえると、「人に親切にすることは、相手のためになるだけではなく、結果的に自分の利益にもなるものである」ということになります。
②気が置けない
正しくは「気を遣わないでよい」という意味です。 「気が置けない仲間」は、相手に遠慮したり気を遣ったりする必要が無いくらい打ち解けた仲間ということですね。
ですが、なぜか「油断できない」という誤った解釈をされるケースがあります。 「気持ちを置くことができない」⇒「油断できない」となるからでしょうか…?
実は、こうした間違いは、子どもたちだけではなく大人もしてしまいがちです。実際に、記事や文章の中で誤って用いられていることが時折見られます。
そのため、知らない言葉が出てきたときに、感覚的に覚えてしまうのは非常に危険です。辞書で調べるなどして、正しい意味と使い方を確認する習慣をつけていきましょう。