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「うちの子、字を書くのが苦手なんですが…」

2026.01.13

サピックス小学部 国語科

スマホやタブレットを小学生でも日常的に使うようになった昨今、「鉛筆で紙に字を書く」という機会が昔より減ったと考えられます。そのため、お子様の書く「字」が気になる保護者の方も少なくないのではないでしょうか。特に国語は漢字の書き取りや長文記述など、テストにおいて字を書く分量が多い科目ですが、制限時間がある中でどのような「字のきれいさ」が求められるのでしょうか。

ここでの「字のきれいさ」とは、書道で求められるような「美しさ」ではありません。大切なのは、採点者が判別しやすい字であるかということです。

漢字の書き取り問題の場合、お子様がその漢字を正しく覚えているかを採点者は確認します。たとえば「未・末」「土・士」など、上下の横線のどちらを長くするかで漢字が異なる場合、長さの違いが明確にわかるように書く必要があります。また、はねるべき箇所ではねていない漢字はバツになるおそれがあります。

記述問題のようにたくさんの字を短時間で書く必要がある場合はそこまで神経質になる必要はありません。ただし、極端なつなげ字や筆圧が弱い字、小さすぎる字は採点の際に読み取れずに減点または無得点になるおそれがあります。無計画に大きな字で書き始め、解答欄の終わりが近づくにつれてスペースが足りなくなり、米粒大の字で蛇行して書く…そのような事態も避けたいところです。

字を書くことが苦手なお子様に、「字はきれいに書きなさい」と声をかけてもなかなか改善されないことが多いかもしれません。もっと具体的な指示を出した方が改善される可能性があります。まずは「つなげ字にしないで書いてみよう」の一点のみを目標にするとよいでしょう。そこから「漢字のハネを意識しよう」「大きさをそろえて書こう」と目標を増やしていけばよいのです。

ひとつ課題をクリアするごとに「前より読みやすい字になったね!」とお子様に声をかけていただけると、少しずつ改善されていくことと思います。