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勉強にちょうどよい温度とは?
2025.09.08
環境教育センター
勉強の効率や集中力は、暑すぎても寒すぎても低下するといわれています。
例えば、文部科学省の「学校環境衛生基準」では、教室等の温度は18℃以上28℃以下であることが望ましいとされています。もちろん個人差もありますから、自分にとっての適温を見つけるのがよいでしょう。
さて、エアコンの使用について「設定温度ではなく室温で調節しましょう」といわれます。エアコンは室内機の上部から吸い込んだ空気の温度を測定しているため、必ずしも室温と同じではないためです。
さらに言えば、室温と体感温度も、必ずしも同じではありません。なぜなら体感温度は、室温だけでなく、部屋の壁や窓などの平均表面温度や湿度などに左右されるからです。例えば、夏にエアコンを使って室温を27℃にしても、部屋の平均表面温度が33℃であれば、体感温度は約30℃になります。これでは体が暑く感じてしまうでしょう。逆に冬は、室温よりも寒く感じる場合があります。「室温で調節する」というのも、思わぬ落とし穴があるのです。
では、どうすればよいか。家そのものを、夏は温まりにくく、冬は冷えにくくするのです。例えば、夏はすだれをかける、つる植物を育てて「緑のカーテン」にする、冬は断熱を強化する、隙間をふさぐなどが挙げられます。
年間を通して快適な温度で過ごせるよう、工夫できるとよいですね。
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