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バックキャスティングと中学受験
2026.02.02
環境教育センター
「バックキャスティング」という言葉をご存知でしょうか。これは「実現したい未来の目標を具体的に定め、そこから現在に向かって逆算して筋道を考え、それに沿って計画を進めていくこと」です。つまり、目標への最短距離を効率的に進めることになります。
元々は気候変動などの環境問題やエネルギー問題を解決するための方策として用いられるようになったもので、例えば「2050年に温室効果ガスの排出量をゼロにするという目標を立て、それを実現できるように逆算して筋道を考え、炭素税の導入や再生可能エネルギーの普及拡大などの政策を実施していく」といった考え方をします。新しい税金の導入や、再生可能エネルギーの増大による電気料金の上昇は、多くの人にとって抵抗感があるでしょう。しかし、「2050年に温室効果ガスの排出量をゼロにする」という目標と、その実現のための具体的なロードマップを明示し、それらの政策がなぜ必要で、どれだけの効果が期待できるのかを丁寧に説明することで、理解も得られやすくなります。また、短期的には苦労するかもしれませんが、長い目で見れば、希望する未来へと効率良く進めるのです。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であるSDGsもバックキャスティングの考え方に基づいていますし、近年では環境問題だけでなくさまざまな政策決定や企業の戦略にも用いられています。
そして、これは中学受験にも有効だと思いませんか? 志望校を具体的に定めると、入試問題の出題傾向や対策が分かりますから、その学校に合格するための筋道を逆算して考えることで、今の自分に何が足りないのか、何が必要なのかが明確になります。そして「夏休みまでにこの弱点を克服する」「年末までにここまで終える」といった具体的な計画を立て、実行していくことができるでしょう。
バックキャスティング、覚えておいて損はない考え方だと思います。
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