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「秋の七草」が「秋の三草」になる?

2026.08.03

環境教育センター

 春の七草といえば「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」ですね。1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に食べる七草粥の食材であり、中学入試でもよく出題されるため、わりとおなじみかと思います。ちょっとややこしいのは、春の七草の「ほとけのざ」の植物名はコオニタビラコで、ホトケノザという名の植物はまた別に存在するということです。

 さて、秋の七草は、オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ(カワラナデシコ)、フジバカマ、クズ、ハギで、頭文字を取って「お好きな服は」と覚えます。ただ、食用にするのはクズ(葛)のみで、あまりなじみがないかもしれませんね。

 環境省のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物種のリスト)で、キキョウとフジバカマは準絶滅危惧種に指定されています。また、都道府県のレッドリストでは、オミナエシやカワラナデシコが絶滅危惧種に指定されているところもあります。つまり、地域によっては「秋の三草」になってしまうかもしれないということです。そして、その主な原因は宅地開発や河川改修、里山の放置など、私たち人間の行為にあります。

 一方、クズは日本から海を渡り、外来種としてアメリカで大繁殖し、「グリーンモンスター」と呼ばれて大きな社会問題になっています。元々は園芸や飼料、土壌流失防止などの目的で導入されたもので、原因はやはり人間です。

 秋の七草の境遇は、私たち人間がこれから自然とどのように付き合っていくべきかを問いかけているようにも思われます。その答えを出すのは難しいですが、まずは機会があればぜひ、秋の七草の可憐な花を観賞し、その存在を直に感じてみていただきたいと思います。

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