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本を読みたくなる方法

2025.11.10

SAPIX kids事業部

先日、小学生のご兄弟のいる保護者の方から、

「本を読んで欲しいのに、全く興味がないみたいです」

とご相談を受けました。

「長い文章を一人で読んで欲しい」。願う保護者の方の気持ちは、大変よくわかります。

結論から言うと、「焦らなくて大丈夫」です。見守ってあげてください。

 

まず、お子様と一緒に本屋さんか図書館に行くことをお勧めします。

そこで、お子様の読みたい本を持ってきてもらってください。絵本でも、図鑑でも、漫画でも、受け入れてあげてください。その際、対象年齢は気にしないことがポイントです。お子様自身が自分の選んだ本を気に入ること、少しでも興味を持つことが目標です。

そして、好きな本を、お子様の読みたいように読むこと。「好き」を増やしてあげてください。

ある日、お子様の口から「先生、雌のミノムシってずっと蓑の中にいるんだよ」という話を聞きました。「詳しく教えて?」と聞くと、図書館で出会った虫の本がきっかけだったようです。

その後も、他の虫の図鑑を持ってきてくれ、クラス全体で虫に興味を持てるようになり、みんな一生懸命活字を読もうとしてくれるようになりました。

 

また、お子様がその本を読みたくなるような、ちょっとした「魔法」もおすすめです。

それは、「少しだけ」「楽しそうに」「読んであげる」ことです。

特に学年が下のお子様は、一人で活字を読むことにハードルの高さを感じていることも少なくありません。そこで、読むための段差を少し埋める工夫もしています。

授業でも、冒頭を少し音読して「続きはまたね」と言ってにこっとして閉じると、

「え!続き読んで!」とみんなからの明るい声が飛んできます。

次の週に会った時も、「先生、あのお話読みたい」と読むことを楽しみにしてくれる様子が伺えました。

お話の世界に入ることはみなさん大好きです。大好きな本に出会うため、背中を押してあげられたら嬉しいです。

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