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赤いトンボはアキアカネ?
~理科特別動画“こぼれ話”~
2025.07.14
サピックス小学部 理科
中学入試では、子供たちの身近な生き物ということで、昆虫についての問題が多く見られます。特に、完全変態と不完全変態の違いは、出題率がとても高いにもかかわらず、正答率が低いので、必ずおぼえてライバルに差をつけましょう。
頻出の昆虫に“アキアカネ”がいます。日本で見られる多くのトンボの冬越しは「ヤゴ(幼虫)」ですが、アキアカネの冬越しは「卵」ですね。ここで、7月の授業での子供たちとの会話の一部を紹介しましょう。
先生(私)「アキアカネは、夏の間は標高の高い涼しい所で過ごし、秋になると産卵のために平地にやってくるトンボだね」
生徒『先生!ぼくは夏にアキアカネを見たことあるよ!』
先生(私)「夏に見られる真っ赤なトンボは、オスのショウジョウトンボかもしれないね」
生徒『ショウジョウトンボって何ですか??』
先生(私)「ショウジョウトンボはね・・・」
と、いった具合で授業は進んでいくのですが、このような思い込みの例は他にもたくさんあると思います。白いチョウをモンシロチョウだと思っていたら実はスジグロシロチョウだったとか、赤と黒色のテントウムシはナナホシテントウだと思っていたらナミテントウだったとか、などでしょうか。小さな昆虫たちも、よく見るといろいろな違いがあって興味深いものです。今回の動画は、このような、ぱっと見て、見分けが難しい昆虫や、美しい模様の翅を持つ身近で見られる昆虫をご紹介します。ぜひご覧ください!