Sサプリメント
秋に咲く花をさがしてみよう!
~理科特別動画“こぼれ話”~
2025.09.16
サピックス小学部 理科
秋に咲くといえば、思い浮かぶのはどんな花でしょう。受験学年である6年生は、この秋の時期には入試まで半年を切って、身のまわりの変化に目を向ける余裕もないかもしれません。しかし、アインシュタインの「知識は経験からのみ得られるものだ」という言葉通り、たくさんの植物の名前を覚えることも重要ですが、今、まわりで咲いている花を見る経験に勝るものはありません。最近は、入試問題にカラー写真や図表などを使用する学校が増えています。実際に見た植物などを、図鑑や資料集、テキストのカラーのページ、理科特別動画などで確認をしてみてはいかがでしょうか。
さて、秋に咲く花といえば、受験生が答えてくれるのは「おすきなふくは」の語呂合わせでも有名な秋の七草(オミナエシ・ススキ・キキョウ・ナデシコ・フジバカマ・クズ・ハギ)でしょうか。ただ、私自身は秋の花というと、やはりヒガンバナを思い浮かべます。ちょうどお彼岸のころに真っ赤な花が一面に咲く様子は一度見るとなかなか忘れることはできません。では、問題です。「ヒガンバナの花が美しいのはなぜでしょうか?」1つは球根でふえるヒガンバナは群生しやすいこと、もう1つは花のまわりに葉が生えていないことです。ヒガンバナは、花が枯れた後の冬から葉を茂らせて、春頃には枯れてしまうのです。
そしてもう1つ、秋の花で思い浮かぶのは、香りで季節を感じることができるキンモクセイですね。中国から伝わったとされるキンモクセイは、雌雄異株(雌花しか咲かない木と雄花しか咲かない木がある)で、日本で見られるのは雄株です。そのため、キンモクセイは接ぎ木などでふやすのですが、結果同じ遺伝子を持つ個体ばかりになるので、花が咲く時期がそろっているのですね。授業では、ソメイヨシノの話が続くのですが、きりがないので、この辺で……。今回は、ヒガンバナとキンモクセイの花の様子を動画にまとめてあります。ぜひ、ご覧ください!!