Sサプリメント
太陽はどう動く? ~親子で見るダイヤモンド富士~
2026.04.13
サピックス小学部 理科

今回の理科の記事は、入試問題で取り上げられた、天体の話題をお届けします。
今年度の共立女子中の入試問題の中に、ダイヤモンド富士を題材にしたものがありました。ダイヤモンド富士とは、日の出または日の入りの太陽が富士山の山頂と重なる様子を指す言葉です。共立女子中の入試問題では、富士山の東側にある髙尾山からと、西側にある本栖湖から、年末年始に2回ダイヤモンド富士を見た、という設定で問題が作られていました。とても珍しい現象を題材にしているような気がしてしまいますが、はたして本当にそうなのでしょうか。
多くのお子様は、こうした設定をもとにした問題をとても難しいと感じてしまうようです。図や写真があるので、ダイヤモンド富士の瞬間のイメージはできるものの、それが日の出や日の入りの太陽の動きについての学習とリンクしていると気づくことが難しいのかもしれません。また、天球図を用いて学習した太陽の動きを、地図にあてはめて考えるのが難しいのかもしれません。
どちらにしても、自分では経験していないことを、学習済みの知識や考え方を用いて具体化していく過程が上手くいかないこともあるのではないでしょうか。
こういった場合、保護者の方々はお子様に「もし自分が富士山の山頂にいたら、太陽はどうなる?」などの問いかけをしたり、「富士山と太陽を、近所の街路樹と少し遠くの建物に置き換えてみたら?」などの言葉がけをするなど、お子様の持っているぼんやりとしたイメージを具体化していただくと学習の手助けになります。
その結果、たとえ問題に正解できなくとも正解を知った時に「あ、そうか!」とお子様が何か気づいたなら、それは十分な成果だと言えるのではないでしょうか。
今後のSサプリメントでは、このダイヤモンド富士のような、入試に登場する身近な理科に関する話題も提供していきたいと思っていますので、どうぞお楽しみに!
今回は、SAPIXの理科講師が撮影したダイヤモンド富士を動画にしてみました。天体の運行は規則的なので、見える場所と時間は事前に調べられますが、当日の天気だけは行ってみないとどうなるか分かりません。何度かチャレンジしているのですが、なかなか絶好の機会には恵まれていません。湖面に映るダブルダイヤモンド富士、いつか撮影したいものです!