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サピックス小学部 社会科

6月の異名は「水無月」です。では7月は? 8月は……? お子さまにたずねてみてもよいかもしれません。また、2025年の「夏至」は6月21日ですが、夏至は、1年を4つの季節に分け、さらにそれぞれの季節を6つに分けた「二十四節気」の1つです。今月は暦にまつわることをお話ししたいと思います。

明治時代初期までは、日本では月の満ち欠けを基準につくられた暦が用いられ、太陽暦とのずれをその都度調整してきました。これを「太陰太陽暦(旧暦)」といいます。月の満ち欠けの周期は約29.5日です。これが12か月分あるわけですから、29.5×12=354(日)となり、太陽暦の1年とは約11日ずれることになります。3年経てば約33日、つまり約1か月のずれが生じるわけです。そこで、旧暦を用いていた頃はおよそ3年に一度「閏月」を設け、暦と人々の生活に支障や違和感がなるべく生じないように調整してきたのです。

月の異名や二十四節気だけではなく、お家のカレンダーを見てみると、小学生が日常生活を送るうえでは特に気を付ける必要のないことが書かれていることもあります。「啓蟄って何だろう? 大安って何だろう?」「どうして日本では2025年と書いたり、令和7年と書いたりするのだろう。そういえば年賀状を書くとき、2025年は乙巳にあたる年とも聞いたなあ」……。カレンダーからも、さまざまなことを調べ、学べるのではないでしょうか。