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サピックス小学部 社会科

10月の最終日といえば、ハロウィン(ハロウィーンと表記されることもあります)ですね。子どもたちはお気に入りのキャラクターなどに扮し、「トリック・オア・トリート!」と元気よく声を上げてお菓子をもらう日として、日本にもしっかり定着した印象です。渋谷などの大きな街に仮装した人たちが大勢詰めかけ、交通を妨げたりごみを放置したりと社会問題にもなりました。

そんなハロウィンですが、もともとはどのような由来で生まれた風習なのか、お子さまは思いを馳せたことはあるでしょうか。仮想するコスチュームをどれにするか選ぶのは楽しいことですし、お菓子はおいしいからそれでいいじゃないか、とだけ考えるのはもったいないかな、と思います。ハロウィンだけに限らず、お子さまが年中行事として参加している他のものについても、その季節が来たから何となくやる、まわりのみんながやっているからやる、という風に参加するのではなく、どうしてそのような行事がうまれたのか、またどうしてこれまで消えずに残ってきたのか、考えるべきことは山のようにあると思いませんか? たとえ唯一絶対の正解が見つからなくても構わないので、ぜひ、保護者のみなさまと一緒に考え、調べる時間があるとよいのではないでしょうか。

ついでの話ではありますが、かつて授業中に子どもたちから「ハロウィンって何なの?」と問われた際、「日本でいうお盆みたいなものだよ」と答えたところ、ある子から「お盆って何?」と問われました。その子の家庭学習がほんの少し増えたことはいうまでもありません。