さぴあ 作文コンクール

第29回さぴあ作文コンクール

課題図書

低学年向け課題図書:「ぼくのねこ ポー」
「ぼくのねこ ポー」

雨の日にひろったねこ、ポー
ぼくのねこだと信じたいけれど…

谷山くんは、道で見かけたねこが気になっています。首輪のない、しましまのねこです。

「つれてかえりたいな。ぼくのねこになってくれたらいいな」

そう考えながらなでていると、にわか雨が降りだしました。ねこがびしょ濡れにならないように、谷山くんは家に連れて帰ることにしました。

ねこがあまりに人懐っこいので、お母さんはよその家で飼われているねこではないかと心配します。そこでつい谷山くんは「このねこ、箱にとじこめられていたの」「電柱のそばに箱があったんだ」とうそをついてしまいました。「ほんとにすてねこなら、かってもいいけど」ということになり、谷山くんはねこにポーという名前をつけました。

ある日、谷山くんのクラスに、森くんという転校生がやってきました。あっという間に仲良しになった2人ですが、話をするうちに、森くんの家のねこが引っ越してきたときに迷子になってしまったことがわかりました。「しんぱいだね」と言いながら、谷山くんはどきどきします。迷子になったのがどんなねこか、怖くて聞くことができません。

谷山くんは家でねこと遊びながら、森くんの探しているねこはポーじゃないと自分に言い聞かせます。そして学校では、ねこの話題になるのが怖くて、森くんを避けてしまいます。

ポーは、本当は森くんの家のねこなのでしょうか。もしそうだとしたら、谷山くんはどうするのでしょうか。

岩瀬成子=作
松成真理子=絵
PHP研究所=発行
定価=1,430円(税込)
高学年向け課題図書:「たとえリセットされても」
「たとえリセットされても」

もし友だちの記憶が
リセットされるとしたら?

子どもたちの様子を、安全監視センターがいつも電信柱に備え付けられたカメラで見守っている…。そんな少しだけ未来の世界のお話です。

4年生になって転校してきた愛は、人形のようにかわいらしく、勉強も運動も得意です。そんな愛に、すぐに柚果という友だちができました。

愛と柚果は一緒に話したり遊んだりしますが、少しずつ愛が普通の子どもとは違っていることがわかっていきます。勉強はテキストを見るだけで100点が取れるうえ、リレーの練習も最初は苦戦しましたが、トップアスリートの動画をたくさん見ると、小学生とは思えないすばらしい走りをマスターできました。何でも器用にこなせるように見える愛に、お母さんは「おねがいだから、がんばらないで」と不思議なことを言います。

愛の友だちが少しずつ増えていくなか、「人間型AIロボット」の存在が学校で話題になります。

人間そっくりに振る舞うロボットのことを「ずるいじゃない」と言う声もあれば、「気持ち悪い」と言う声も。何でもできる愛のことを、ロボットではないかと疑う子も出てきました。

ある日、担任の先生に代わり、新しい先生がやってきました。何でもできる愛を、新しい先生は否定的にとらえ、つられてクラスメートの見る目も変わります。愛は一体どのような存在なのでしょうか。それを知った柚果たちは、どのように感じ、何を考えるのでしょうか。

森川成美=作
双森文=絵
文研出版=発行
定価=1,540円(税込)

応募要項

  • 学年に関係なく、両方の課題図書に応募しても構いません。
  • 対象学年は、あくまで目安としてお考えください。2冊とも読みやすい内容となっており、全学年の生徒を対象としていますが、すべての漢字にふりがなが付いているわけではありませんので、読めない漢字や、わからないことばなどは、保護者の方に聞いたり、あるいは一緒に読んだりしてもよいと思います。
  • 課題図書は、全国の一般書店、およびオンライン書店などでお求めいただけます。
テーマ 課題図書を読んで、感じたこと、考えたこと
字数 B4原稿用紙(400字詰め)2枚程度
参加資格 小学1~6年生
作品の提出方法と締め切り 2025年9月6日(土)までに各校舎の受付に提出していただくか、下記の「さぴあ作文コンクール係」まで郵送してください(9月6日消印有効)。
  • 必ず、氏名・所属・学年・住所・電話番号・課題図書・作文の題名など必要事項を応募受付用紙に記入し、応募作品と一緒に左肩をホチキスでとじ、ご応募ください。
  • 2作品応募される場合、応募受付用紙はそれぞれに添付が必要となります。
  • 応募受付用紙にご記入いただいた個人情報は、結果発表のお知らせ、賞品発送等のために使用いたします。また、サピックスおよび当グループ会社からの各種ご案内に使用させていただくことがございます。
  • 応募作品は返却いたしませんので、ご了承ください。
送付先 〒151ー0053
東京都渋谷区代々木1−27−1「さぴあ作文コンクール係」まで
  • 応募受付用紙・原稿用紙を表示するには無償配布のAdobe Readerが必要になります。
    Adobe Readerのダウンロードはこちら

審査員

サピックス小学部国語科、さぴあ編集部ほか

結果発表

「さぴあ」11月号(予定)誌上および、当ホームページ、校舎掲示ポスター、優秀作品集等にて掲載いたします。なお、受賞者全員の氏名ならびに優秀作品を掲載いたしますので、あらかじめご了承ください。

賞と賞品

(各作品ごとに)大賞1名、優秀賞3名、さぴあ賞11名
受賞者には賞状および賞品・記念品をご用意しています。また、応募者全員に参加賞を贈呈いたします。

表彰式

2025年11月9日(日)開催予定

保護者の皆さまへ

29回目を迎えた「さぴあ作文コンクール」

「感じてほしい、考えてほしい」をテーマに開催してきました「さぴあ作文コンクール」も、今回で29回目を迎えることができました。これもひとえに皆さまにご理解・ご協力いただいたおかげと心より感謝しております。

このコンクールは子どもたちに読書を通じて、 いろいろなものの見方や考え方に触れ、自分の世界を広げてもらうとともに、感じたことや考えたことを自分のことばで表現する楽しさも味わってもらうことを狙いとして実施しております。また、現実の社会にはさまざまな問題があり、そのなかで苦しんだり傷ついたりしている人たちがいることにも目を向けてほしいという願いもあります。

第1回の課題図書『地雷ではなく花をください』では、対人地雷の問題について考えてもらいました。それ以来、「さぴあ作文コンクール」の課題図書には、紛争や貧困のなかでも、また障害や難病を抱えながらも希望を失わずに強く生きようとする子どもたちの姿を描いた本などを選んでいますが、子どもたちは本の内容や関連する事柄について、自分なりに精いっぱい考えたうえで、いろいろな切り口から自由に作文を書いてくれています。おかげさまで、現在では毎年恒例のイベントとなり、応募作品もたくさん寄せられています。寄せられる作文は、子どもたち一人ひとりが真剣にテーマと向き合い、一生懸命に自分の考えをまとめてくれたことがよく伝わってくる作品ばかりで、審査員一同、驚きとうれしさを覚えつつ読ませていただいています。

今回、29回目の開催をするに当たり、一人でも多くのお子さまに作品を応募していただけるよう、お願い申し上げます。

この「作文コンクール」がお子さまにとって、社会に目を向け、社会とどうかかわっていくのかを考える良いきっかけとなれば幸いです。

SAPIX小学部

さぴあ作文コンクールのあゆみ

「さぴあ作文コンクール」は、今回で29回目を迎えました。これまでの課題図書をご紹介いたします。

これまでの課題図書

第1回 「地雷ではなく花をください」 柳瀬房子=文
葉祥明=絵
第2回

「トットちゃんとトットちゃんたち」

黒柳徹子=著
第3回

「五体不満足」

乙武洋匡=著
第4回

「盲導犬のんのんのかたみ」

志茂田景樹=作
第5回

「いのちのあさがおコウスケくんのおくりもの

綾野まさる=作
松本恭子=画
第6回

「こぞうのパウのものがたり」全3巻

木村裕一=作
あべ弘士=絵
第7回

「電池が切れるまで子ども病院からのメッセージ

すずらんの会=編
第8回

「わたしの体ぜんぶだいすき」「これがぼくらの五体満足」

先天性四肢障害児父母の会=編著
第9回

「山古志村のマリと三匹の子犬」

桑原眞二・大野一興=著
ikko=絵

「震度7新潟県中越地震を忘れない

松岡達英=文・絵
第10回

「子ぎつねヘレンがのこしたもの」

竹田津実=著
第11回

「たからものはランドセルいっしょにすごした12年

野里寿子=作
第12回

現代の偉人伝 誠と勇気伏してぞ止まん ぼく、宮本警部です」

山口秀範=文
竹中俊裕=絵
第13回

「としょかんライオン」

ミシェル・ヌードセン=作
ケビン・ホークス=絵
福本友美子=訳

「声をなくした紙しばい屋さん」

関朝之=作
吉川聡子=絵
第14回

「ピンクのチビチョーク」

新藤悦子=作
西巻 茅子=絵

「命の教室動物管理センターからのメッセージ

池田まき子=著
第15回

「はじめてのゆうき」

そうまこうへい=作
タムラフキコ=絵

「氷の海を追ってきたクロ」

井上こみち=文 
ミヤハラヨウコ=絵
第16回

「おまじないのてがみ」

赤羽じゅんこ=作
石井勉=絵

「クッキーとコースケ―犬と走る日―

さとうまきこ=作
牧野鈴子=絵
第17回

「かいじゅうの さがしもの」

富安陽子=作
あおきひろえ=絵

「夜明けの落語」

みうらかれん=作
大島妙子=絵

「命のバトン津波を生きぬいた奇跡の牛の物語

堀米薫=文
第18回

「くつかくしたの、だあれ?」

山本悦子=作
大島妙子=絵

「きみの町で」

重松清=著
ミロコマチコ=絵
第19回

「絵本 いのちをいただくみいちゃんがお肉になる日

坂本義喜=原案
内田美智子=作
魚戸おさむとゆかいななかまたち=絵

「コケシちゃん」

佐藤まどか=作
木村いこ=絵
第20回

「勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語

梯久美子=文

「テオの「ありがとう」ノート」

クロディーヌ・ル・グイック=プリエト=著
坂田雪子=訳
第21回

「私が今日も、泳ぐ理由パラスイマー 一ノ瀬メイ

金治直美=文

「あかりさん、どこへ行くの?」

近藤尚子=作
江頭路子=絵

「レシピにたくした料理人の夢-難病で火を使えない少年-

百瀬しのぶ=文
第22回

「ともだちのときちゃん」

岩瀬成子=作
植田真=絵

「まっすぐな地平線」

森島いずみ=著
はぎのたえこ=絵
第23回

「どこどこ山はどこにある」

おおぎやなぎちか=作
松田奈那子=絵

「いいたいことがあります!」

魚住直子=作
西村ツチカ=絵
第24回

「しあわせなハリネズミ」

藤野恵美=作
小沢さかえ=絵

「夏に降る雪」

あんずゆき=作
佐藤真紀子=絵
第25回

「ココロ屋 つむぎのなやみ」

梨屋アリエ=作
菅野由貴子=絵

「星明かり」

熊谷千世子=作
宮尾和孝=絵
第26回

「ひかる石のおはなし」

小手鞠るい=作
酒井以=絵

「バトン」

中川なをみ=作
大野八生=画
第27回

「ワニのガルド」

おーなり由子=作・絵

「海よ光れ!3・11被災者を励ました学校新聞

田沢五月=文
第28回

「ハブハブブハー」

立川治樹=作
木村いこ=絵

「AIマスクはいかがですか?」

赤羽じゅんこ=作
たんじあきこ=絵
第29回

「ぼくのねこ ポー」

岩瀬成子=作
松成真理子=絵

「たとえリセットされても」

森川成美=作
双森文=絵

各種お申し込み


フリーダイヤル
0120-3759-50
(日曜・祝日をのぞく)