サピックスカレンダー

サピックスカレンダー 2024年5月

サピックスカレンダー(2024年5月)

「令和」が始まる

2019年5月1日、元号が「平成」から「令和」に改められました。『万葉集』を由来とする「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合うなかで、文化が生まれ育つ」という意味が込められています。「平成」までの元号のうち、出典が明らかなものはすべて中国の古典に由来しており、日本の古典から引用されるのは初めてのことでした。なお、手話では、「令和」を花のつぼみが咲くようにゆっくりと右手の指を開く動作で表します。

憲法記念日

1947年のこの日、日本国憲法が施行されました。これを記念して、1948年7月に公布・施行された祝日法によって、この日が「憲法記念日」となりました。なお、憲法の公布日は1946年11月3日ですが、この日も「文化の日」として祝日となっています。ちなみに公布日を「文化の日」としたのは、憲法が平和と文化を重視していることによります。

沖縄本土復帰

1972年のこの日、前年の6月17日に日米間で調印された「沖縄返還協定」が発効。太平洋戦争で日本が敗れて以来、27年間アメリカの施政権下にあった沖縄が日本に返還され、「沖縄県」が復活しました。当日は、東京と沖縄で政府主催の記念式典が開かれ、東京での式典には、佐藤栄作首相やアメリカのアグニュー副大統領をはじめ約1万人が出席しました。

百人一首の日

鎌倉時代の文暦2年(1235年)のこの日(旧暦)、『小倉百人一首』が完成したとされます。『小倉百人一首』の編纂者である歌人・藤原定家の日記『明月記』のこの日のことを書いた部分に、宇都宮頼綱の京都の小倉山荘の障子に貼るために、飛鳥時代から鎌倉時代までの特に優れた歌を選んだと記されています。100首のうち最も多いのは43首を占める恋の歌。季節では秋の歌が16首で最多です。文学作品として楽しまれてきましたが、現代では「競技かるた」にも使われています。

サピックスカレンダー 2024年4月

サピックスカレンダー(2024年4月)

世界保健機関が設立(世界保健デー)

1948年のこの日、世界保健機関(WHO)が設立されました。国際連合の専門機関の一つで、本部はスイスのジュネーブにあります。その目的は、すべての人々が可能なかぎり最高の健康水準に到達することです。そのために、感染症の対策、国際的な保健に関する条約の提案と勧告を行っているほか、食品・生物製剤・医薬品などに関する国際基準も策定。保健衛生に関する問題に対し、さまざまな政策的支援や技術協力をしています。

東京大学創立記念日

1877年のこの日、東京開成学校と東京医学校が統合され、日本で初めての近代的な大学である「東京大学」が誕生しました。その象徴の一つが、本郷キャンパスの門の一つである「赤門」です。国の重要文化財にも指定されていますが、耐震性能が低いと診断されたため、現在は閉門されており、耐震工事の実施が検討されています。

地図の日

1800年閏(うるう)4月19日(旧暦)、伊能忠敬(いのうただたか)率いる測量隊が、蝦夷地(えぞち)(現在の北海道)をめざして、江戸を出発しました。「地図の日」はこの「最初の一歩」を記念した日です。下総国佐原村(現在の千葉県香取市)の商人だった忠敬は、50歳のとき、天文学や暦学を学ぶために江戸へ。幕府の天文学者・高橋至時(よしとき)の弟子になりました。忠敬の測量方法は、自身が一定の歩幅で歩いて、その歩数を基に距離を測り、また要所要所で山などの方位を調べるという、非常に地道なもので、彼は1816年までの足掛け17年間で、地球1周分に当たる約4万kmを歩いたといわれています。忠敬は1818年4月、地図の完成を前に亡くなりましたが、残された弟子たちの手によって、1821年7月、日本で初めての日本全土の実測地図である『大日本沿海輿地(よち)全図』が完成し、江戸城大広間で披露されました。