卒業生の声

サピックスに通われた皆さんが何を感じどんな体験をされたのか、
心あたたまる貴重なメッセージをいただきました。

高いレベルで競い合うことで、自分の道を切り開きました

杉本 彩緒さん(すぎもと さお)

経歴
  • 東京大学理科三類2年生
  • 桜蔭高等学校卒業
  • サピックスOG(平成23年卒業)

わたしは新しいことにチャレンジするのが大好きで、小さなころからいろいろな習い事をしていました。サピックスには姉が楽しそうに通っているのを見て、「わたしもやりたい」と思い、2年生で入室。受験が近くなると、習い事の数は減らしましたが、ピアノと英会話は6年生まで続けました。そして、受験勉強と習い事とを両立させるため、サピックスでは授業中に教わったことをできるだけその場で吸収するように心がけました。予習が不要で、授業でやったことをしっかり復習するというサピックスのスタイルは、とても効率的で、自分に合っていたように思います。

授業はいつも楽しくて、質問も気軽にできました。その一方で、「ここぞ」というときには、先生が厳しく指導してくださいました。そのおかげで、気を抜かずに最後までがんばり抜くことができました。わたしは理科が大の苦手で、理科の成績が足を引っ張り、クラスを五つも落としてしまったことがあります。このときはとてもつらかったのですが、「何とかしなくては」という気持ちになり、先生のアドバイスを受けながら、基礎知識を定着させることを徹底しました。

常に周りにお互いを高め合える仲間がいたことも、志望校合格の要因だったと思います。SS特訓など志望校別の授業のときに、同じ学校をめざす友だちと話をすることがいちばんの楽しみでした。みんなとても仲が良かったのですが、そのなかでも適度な競争心が生まれ、高いレベルで競い合うことが楽しくもありました。これは進学した桜蔭でも同様で、当初は「東大理三は雲の上」と思っていたのですが、高い志を持つ仲間に刺激を受けて、理三を目標に掲げ、合格を勝ち取ることができました。

サピックス時代に、毎日どういう過ごし方をするのがいいのかを模索しながら、自分で学習や行動の計画を立てたことは、大学受験はもちろん、現在の大学生活でも生かされています。大学では鉄門水泳部に所属し、自主練習を含め週に4回水泳に励んでいます。臨床医をめざして、部活で体力をつけながら、患者さんとのかかわり方についても学んでいきたいと思っています。皆さんもサピックスでの学習を通じて目標を達成し、自分で決めた道を進んでいってください。

中学受験でがんばり抜いた経験がその後の財産に

関根 大揮さん(せきね ひろき)

経歴
  • 慶應義塾大学医学部卒業
  • 慶應義塾高等学校卒業
  • サピックスOB(平成18年卒業)

慶應義塾中等部、慶應義塾高校から慶應義塾大学医学部に進み、その間、ずっと硬式テニス部に所属して文武両道を貫きました。体力には自信があるので、病院での臨床実習や医師国家試験に向けての勉強で忙しくてもテニスで体を動かすのは楽しく、小学校時代も鬼ごっこやサッカーなどをして、友だちと駆け回って遊ぶのが大好きでした。

そんなぼくがサピックスに入室したのは新4年生の2月。中学受験を意識して塾選びをするなかで、「体験授業がいちばんおもしろかった」のがサピックスを選んだ理由です。個性的な先生が多くて、授業で聞く話がとにかく楽しかったのを覚えています。60分があっという間に過ぎるので、子ども心にも「すごいな」と感心しました。

夏休みが終わってSS特訓が始まると、同じ志望校をめざす仲間と切磋琢磨する環境が刺激になり、やる気はさらに高まりました。実は、サピックスの同じ校舎で一緒に学び、中等部から塾高、慶應の医学部へと進んだ同級生が3人います。彼らは最上位クラスの常連でしたが、ぼくは“ぎりぎりαクラスにいる”というレベル。彼らに比べるとサピックス時代の成績は自慢できるものではありませんでしたが、10年近くたってやっと追いつくことができたという思いがあります。

これまでを振り返ると、中学受験はぼくの人生でいちばん大変でした。高校や大学、国家試験にかかわる勉強とは違って、心の片隅に「やらされている」という思いが少しあり、受験をしない友だちからの遊びの誘いを断って勉強するのは本当につらかったんです。でも、その後の自分の歩みを支えてくれたのは、このときがんばり抜いた経験です。それが自分の財産になっていると、今は強く思っています。

時には結果が出なくて、努力するのがむなしくなることもあるでしょう。でも、けっして妥協しないでください。あえて大変な道を選び続けて進んでいくことが、いつか結果につながります。中学受験から現在まで、ひたすら勉強を続けてきたぼくは、生涯にかけて勉強が続く医師という職業を選びました。そして、そのことを後悔した瞬間は一度もありません。皆さんも自分の目標に向かってがんばってください。

サピックスは単なる塾ではなく「最良の学ぶ場所」です

鈴木 結香さん(すずき ゆいか)

経歴
  • 東京大学文科二類2年生
  • 渋谷教育学園幕張高等学校卒業
  • サピックスOG(平成23年卒業)

小さいころから負けず嫌いで、何事にも夢中になる性格でした。水泳、バレエ、書道など、いくつかの習い事をしていましたが、何があっても休まず通い続けました。そこには、「上手になりたい」「妥協したくない」という強い気持ちがあったように思います。

サピックスに入室したのは4年生の夏です。それまで学校以外の勉強といえば、姉のお下がりの問題集を解いていた程度だったので、試みに受けた入室テストで最上位コースでの入室となったときはとても驚きました。授業についていけるかどうか少し不安はありましたが、その一方で自分の力を試してみたいという思いもあり、入室を決めました。

サピックスの授業は、単に知識を詰め込むものではなく、「なぜ?」「どうして?」という根本的な論理をしっかりと身につけることができる内容で、特に当時は知識の浅かった社会や理科については新しい発見の連続でした。おかげで、たとえば太陽が沈んだり、天気が変わったりという日常のちょっとした出来事にも目を向けられるようになりました。このように、自分の見える世界がどんどん変化していくことが、とても楽しかったです。

また、サピックスでは徹底した復習を行うので、基礎学力がつくと同時にそれが習慣化され、苦手な分野がどんどん解消されていきました。先生との距離も近く、勉強面でも精神面でも親身になって相談に乗ってくださり、ノートを提出した際にも、コメントやイラストを書いて応援してくださったことを今でも覚えています。

そして、サピックスで出会った仲間たちからも、たくさんの刺激を与えてもらいました。そんなサピックスで学べたことは、わたしの誇りです。サピックスは単なる塾ではなく、「最良の学ぶ場所」であるとわたしは思います。

中学受験は「到達点」ではなく、「通過点」です。わたしは今、東大で経済や第二外国語などの新しい分野の勉強に取り組みながら、将来は海外の資源開発の側面から、人と人をつなぐ仕事がしたいと考えています。まだまだ知らないことばかりで毎日が勉強ですが、サピックスで培った「学ぶ意欲」をこれからも大切にして、楽しみながら成長していきたいと思っています。

優秀な仲間たちと切磋琢磨するなかで大きく成長

井上 卓哉さん(いのうえ たくや)

経歴
  • 東京大学理科一類2年生
  • 開成高等学校卒業
  • サピックスOB(平成23年卒業)

母の勧めもあって、サピックスには新4年生で入室しました。姉が卒業生だったのでどんな雰囲気なのか知っていましたし、負けず嫌いなぼくにはぴったりでした。特に印象に残っているのは6年生のSS特訓です。一日中、志望校の出題傾向に合わせた演習が続きますが、つらいと思ったことは一度もなく、友だちと競い合うのがとても刺激的でした。最後まで楽しく塾に通うことができたのが、受験に成功した理由の一つだと思います。

また、受験勉強を進める一方で、算数オリンピックにも挑戦しました。参加するよう背中を押してくれたのは、サピックスの先生でした。優秀な小学生をたくさん見ている先生から適切なアドバイスを頂けたのも、貴重なことだったと思います。サピックスに通うことでじっくり自信を養うことができ、その感覚は現在でもさまざまな場面で生きています。

算数オリンピックがきっかけとなり、開成では数学研究部に所属。数学オリンピックや情報オリンピックにも積極的に参加し、日本代表選手として、さまざまな国や地域を訪れました。大会でメダルを獲得したことだけでなく、他国の選手たちとの交流を通じて視野を広げられたこと、自分と同じように「数学が好き」「プログラミングが好き」という思いを共有できる友人たちに出会えたことは、ぼくにとってかけがえのない財産です。部の仲間とは今でも一緒に旅行するほど仲が良く、国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)という大会にもチームとして参加しています。大学での目標はこの大会で優秀な成績を収めること。そして、将来は幅広い知識を持つ研究者になりたいと思っています。

受験勉強で大切なのは「楽しもう」という気持ちです。やる気が出ないときは好きな教科に取り組むようにして、モチベーションを維持しましょう。そして仲間と切磋琢磨しながら、一つずつ壁を乗り越えていけば、おのずと良い結果がついてくると思います。小学生のときに苦手だった科目も、中高で異なった視点で学び直すと、おもしろさに気づくことがあります。ぼくの場合は理科の生物がそうでした。志望校に合格したら、中学受験での得手不得手や好き嫌いのことは忘れて、ぜひ新たな気持ちで取り組んでください。