5年生のカリキュラム

基礎力の充実とともに、志望校を見極める。

5年生は、受験学年では欠かすことのできない確固とした基礎力をいっそう充実させる時期です。子どもたちも志望校に関心を示す時期ですから、それぞれの個性を大切に見守りながら志望校を見極めるようにします。また、子どもが志望校合格のための学習計画をスムーズに実践していけるように、きめ細かく指導しているのも特色です。入試に必要な思考力や直観力を同時に養っていきます。

教科別の指導方針・使用教材(5年生)

算数 (指導方針・使用教材)

算数を論理的に考え、入試問題の頻出分野の学習を進める。

使用教材 デイリーサピックス、デイリーサポート、基礎力トレーニング、基礎力定着テスト

5年生のカリキュラムまでで受験に必要な算数のほぼ全分野の基礎となる部分を習得することになります。4年生までに基本的な算数の発想を身につけてきましたし、ときには「ひらめき」で問題を解決したりするおもしろさも経験しました。しかし、5年生からは、論理的に考えることがより一層重視されるようになってきます。それまでは、リンゴやお金というような具体的なものを考えてきましたが、これからは、「記号」を用いて、抽象的に思考する作業が要求されてくるのです。「割合」「比」「速さ」「平面図(相似)」など、入試問題で頻出の分野を学習します。問題演習が中心になる6年生でつまずかないように、しっかりと理解できるように授業を進めていきます。

国語 (指導方針・使用教材)

知の世界を広げる言葉の習得を土台として、さまざまな文章を通じて世界を深く知る。

使用教材 デイリーサピックス、言葉ナビ(知識学習用教材)

5年生では、4年生のときに学んだ内容を発展させ、入学試験で求められる力を身につけていきます。A授業では、主に三つの内容を学習します。まず、入試頻出の重要語句、物語などの時代背景に関わる一般常識、入試頻出の話題に登場する概念などをちりばめた短文を読み、知の世界を広げる言葉を身につけます。次に、入試頻出の知識問題を授業と副教材「言葉ナビ」を活用しながら効率よく学習していきます。最後に、文章を主体的に読むための具体的な取り組みを徹底させていきます。また、5年生後期からは、入学試験をふまえ、読解問題に対応する際の具体的な手順を学習します。B授業では、4年生のときに比べより複雑で高度な内容の長文に取り組んでもらいます。文章全体を俯瞰する目を養うために、文章の全体をチャート化した見開きのページを用意しています。A授業で実践した、文章を主体的に読むための取り組みを活用し、さまざまな文章を読みこなしていきます。問題では、本文全体をふまえたものや、テーマを深く追求するものなど、高度なものに取り組んでいきます。講師は授業中に子どもたち一人ひとりの答案を見ながら、時には個人に、時には全体に向けてアドバイスをしていきます。そうしたアドバイスに深く耳を傾けながら、より良い答案をめざして、何度も書くことに挑戦する粘り強さも養っていきます。

理科 (指導方針・使用教材)

暗記型の学習に偏らずにそれぞれの単元・分野の知識を整理する。

使用教材 デイリーサピックス、理科コアプラス

5年生までに、小学校理科の全履修範囲を学習します。植物や動物などの生物分野、力学や運動や電気などの物理分野、水溶液や気体や燃焼などの化学分野、気象や天体や地層などの地学分野など、学習する範囲が広く、進度も速くなります。その場限りの学習に陥らないよう注意が必要です。4年生のときと同様に、学習内容を整理しながら頭のポケットの中に入れていきましょう。整理された知識は理科の問題を解くうえでの貴重な道具になり、6年生になってからの得点力を左右します。理科の学習で最も重要な「目で見て、耳で聞いて、肌で感じ取る」学習ができないままに暗記型の学習に陥ってしまわないように、黒板授業では身近な事象への関心や、興味を引くテーマを扱っていくようにしています。また、「理科コアプラス」という副教材を使用し、反復練習を積み重ね、確かな知識力を身につけられるようになっています。受験学年の6年生に向けて、基礎力を充実させる重要な学年になります。多くの単元を学習していきますので、単元や分野の枠を超えた関連性も意識しながら、一つひとつの内容・問題をていねいに学習していきましょう。

社会 (指導方針・使用教材)

地理の完成をめざすとともに、歴史の学習をスタートさせる。

使用教材 デイリーサピックス、社会コアプラス

入試問題の3本柱の一つである地理分野を夏期講習終了時までに完全に習得することと、もう一つの柱である歴史分野の学習を9月から始めるという点で、極めて大事な時期です。3年生からすでに地理の学習を始めていますが、地方ごとに重要地名、気候、産業、都道府県ごとの特色などをしっかりとまとめ、地理分野の総仕上げをする時期です。5年生では特に、各地域の地形や気候などの特色と産業とのつながりについて理解を深めていきます。地図帳を開いて確認しながら、知識を確実なものにしていくとともに、さまざまな用語・地名などについては、受験を意識して漢字で書けるようにすることが大切です。また、夏休み以降に始まる歴史分野の学習は、5年終了時までに入試の出題範囲を一通り履修します。事件や人物名などそれまで知らなかった語句が数多く出てきますが、因果関係を一つひとつていねいにたどりながらマスターしていきます。時代が進めば覚えることも増えてきますが、この時期に十分学習しておけば、6年生の受験勉強にも余裕が出てくるでしょう。

時間割(5年生)

時間割の例

算数
国語
理科
社会
週3日(90分×2コマ/日)
コマ 時間 月曜日 水曜日 金曜日
1コマ目 17:00〜18:30 算数A 国語A 理科
2コマ目 18:30〜20:00 算数B 国語B 社会
  • コースにより時間割は異なります。
算数
国語
理科
特算
週2日(80分×3コマ/日)
社会
算数α
週1日(各80分×1コマ/日)
コマ 時間 月曜日 水曜日 金曜日
1コマ目 17:15〜18:35 算数A 国語A 社会 ※選択者のみ 17:15〜18:35または18:45〜20:05
2コマ目 18:35〜19:55 算数B 国語B 算数α ※選択者のみ 17:15〜18:35または18:45〜20:05
3コマ目 19:55〜21:15 理科 特算
  • コースにより時間割は異なります。
  • 校舎により、社会・算数αの授業曜日は異なりますが、同じ曜日に実施します。
  • 社会と算数αは選択授業です(社会のみ、算数αのみの選択も可能です)。

学習の流れ(5年生)

1

学力の定着

授業と家庭での復習により学力を定着

算数
国語
理科
社会

2

学力の確認

テストで学力を確認

算数
国語
理科
社会

3

フィードバック

テストの結果を日々の学習方針に反映

算数
国語
理科
社会
授業
  • 討論形式の黒板授業
  • デイリーチェック(小テスト)の実施
  • デイリーサピックス(基本教材)の使用
家庭学習
  • デイリーサピックスで授業の復習
  • 「基礎力トレーニング」等の補助教材で基礎力の養成
テスト

年間スケジュール(5年生)

お子さまのスケジュール

保護者さまのスケジュール

2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
  • 年度により変更する場合があります。