潜在能力を引き出す『学ぶ喜び』が感じられる授業。

子どもたちは、刺激し合いながら理解力と思考力を育んでいきます。

子どもたちは学ぶことがおもしろくなければ自ら学ぼうとはしないものです。一つのことに熱中し、とことん考えぬいた「充足感」、問題を解くことができた「達成感」、自分自身がひと回り大きくなったような「成長感」といった三つの『学ぶ喜び』が子どもたちの中に自然とわき起こるからこそ、それがさらなる学習へとつながっていくのです。

サピックスでは、子どもたちが三つの『学びの喜び』を感じられるように、黒板授業、教材、テスト、あるいは学力別クラス編成などの指導システムを作り上げています。特に授業では、講師が投げかけた問題を子どもたち自身の「目標」としてまずしっかりと認識させ、自分の頭で思いきり考えてから解答を発表させ、さらにそれを講師が前向きに評価してできるだけほめるように努めています。ときには生徒たち全員が歓声をあげ、拍手を送ることもあります。一つひとつの問題や課題をクリアしていく中で子どもたちは自分自身の「成長」を実感することができるのです。

きっとお子さまの潜在能力の大きさに驚かれることでしょう。

受験を乗りきるために最も必要なのは、子どもたち自身の能動的な姿勢です。それは親や講師が押しつけるものではなく、導くもの、気づかせて自ら感じさせるものです。親や講師が、“目標を与え、表現させ、認める”といった子どもとのコミュニケーションを日常的に上手にとれていれば、子どもたちはきっと意欲を高め、適切な学習によって順調に学力を伸ばしていくことでしょう。

受験を終え、志望校合格という大きな目標を達成した保護者の皆さまがよく口にされるのが、親でも気づかなかった子どもの潜在能力の大きさへの驚きです。私たちは子どもたちの能動的な姿勢から生まれる無限大の可能性を信じています。

「なぜ?」の発問が生む「討論式授業」

「サピックスに通うのが楽しい」といわれる理由があります。

自分で考え、解決方法を見つけていく。一つの発想だけでなく、いろいろなものの見方がある。そんな子どもたちの可能性と学ぶ喜びを引き出していくのが、サピックスの指導法の大きな特色である『黒板授業』です。

サピックスの授業は、講師が黒板に問題やテーマなどを板書し、それを生徒たちがテキストやノートに書き写すことから始まります。そして自分なりの考えで解答を書かせ、生徒の考え方や解き方について講師が解説します。手を動かし、講師の板書を見ながら自分なりに要点をまとめることは、さまざまな意味で子どもの能力を高める効果があります。また黒板を媒介として生徒と講師とがコミュニケーションをとることで、生徒たちは一方通行ではない楽しい授業と感じ、積極的に授業に参加できるようになります。

まさにサピックスの授業は、子どもたちの頭の中にある潜在的な能力を引き出す「宝探し」のようなものだといえるでしょう。

先生や仲間との討論の中で思考力・表現力が自然と向上していきます。

どんな教科でも、一つの問題に対する解法は一つだけとは限りません。いろいろな解法を学ぶことで、問題の構造や意図が明らかになってくるのです。そのため、サピックスの授業では、あらかじめ講師が用意した模範解答だけを単に押しつけて一方的に解説するのではなく、子どもたちが解いた他の解法も積極的に発表させ、それについて活発に討論させるような、子どもたちと講師の『討論式授業』を大切にしています。良い授業というのは、講師からの「なぜ、そういう結果になるのか」「なぜ、主人公はそう思ったのか」などという「発問」のある授業です。その「発問」に子どもたちが答えていけるよう、しっかりと導いてあげることが必要です。講師の「なぜ?」に、子どもたちが自ら考え、言葉で表現し、一つひとつをクリアしてたどる小さな道筋は、知らず知らずのうちに網目のようにつながっていき、子どもたちの能力は際限なく広がり、結果的には中学受験での合格にたどり着くことができるのです。