サピックスの「社会」
社会全体のことを考えられる人間に。「自分たちの問題だと思うことが知識を活かす」とサピックスは考えています。
世の中を広く見る力を育てる。
社会科の中に含まれる地理・歴史・公民という三つの分野は、それぞれが幅広く深みのある学習分野です。知識として、あるいは常識として覚えなければならないことももちろんありますが、さまざまなことがらを系統的にあるいは横断的に関連づけることも重要な学習となります。身近なことから世界で起きていることまで、自分自身の問題としてとらえ考えていくことが、断片的な知識に関連性を持たせ、私たちの生きている社会を広く総合的に見る眼を養っていくのです。
3年生の社会 (指導方針・使用教材)
「日本」について学びながら、「社会科」的なものの見方を育てる。
日本にはさまざまな気候があります。その気候に応じた家づくり、土地利用など、その地方特有の生活があります。旅行をしたときなどに、これらの風景のちがいに気づき、新鮮な感動を覚えますが、この感動を知識と結びつけることは、社会の学習ではとても大切なことです。また買い物をするときに、野菜の袋を見て、「こんなに遠くの県から来ているのか」とか、「この野菜はどの季節に食べるのが一番おいしいのだろう?」などと、日常の生活に結びつけて興味を持つことが大切です。3年生の社会では、「こんなに遠くの県から……」と思い浮かべることができるように、「日本の大まかなすがたを頭の中に作りあげる」ことを目標としています。そのため授業では、毎回2つほどの都道府県を取り上げ、各地の写真を多く掲載したテキストを見ながら旅行をするようなつもりで、特色のある地形や気候、それらと深く結びついた産業や暮らしについての理解を深めていきます。「なぜ?」「どうして?」という発問を常に子どもたちに投げかけることで、社会科的なものの見方を育てていきます。